ボディビルの掛け声まとめ|大会名物のかけ声とその意味【筋肉を称える言葉】
ボディビルの大会をテレビやYouTubeで観たことがある人なら、独特の 掛け声(かけ声) を耳にしたことがあるはず。「ナイスバルク!」「キレてる!キレてる!」——選手がポーズを取るたびに客席から飛ぶ、あの熱い声援です。一見すると意味不明ですが、実は一つひとつが選手の努力を的確に称える言葉。意味が分かると、大会観戦も自分のトレーニングも、ぐっと面白くなります。
そもそも「掛け声」ってなに?
ボディビル大会の掛け声とは、観客が選手に向けて送る応援・称賛の言葉です。審査中は基本的に静かになりがちですが、日本のボディビル大会では観客が思い思いの言葉で選手を盛り上げる文化が根づいていて、名物になっています。
役割はおもに3つ。
- 選手を鼓舞する — 極限まで絞った体でポーズを取り続ける選手への声援
- 会場を盛り上げる — 緊張感のある審査を、温かく熱いムードに変える
- 努力を”言語化”して称える — 鍛え上げた部位を、ユーモアたっぷりに褒める
王道の掛け声
まずは定番。意味が分かると「なるほど」と膝を打ちます。
- 「ナイスバルク!」 — バルク=筋肉の量・厚み。「デカくて立派だ!」という称賛
- 「キレてる!キレてる!」 — 体脂肪を削ぎ落とし、筋肉のカット(溝)がくっきり出ている状態
- 「仕上がってるね!」 — 減量・調整が完璧に決まっている
- 「重量級!」 — 圧倒的な筋肉量への賛辞
- 「ナイスカット!」 — 筋肉の切れ込みが美しい
ユニーク・名物系の掛け声
ここからが真骨頂。思わず笑ってしまう、でも最上級の褒め言葉たちです。
- 「肩にメロンのってる!」 — 三角筋(肩)がメロンのように丸く発達している
- 「腹筋6LDK!」「腹筋が板チョコ!」 — 腹筋がくっきり割れている
- 「背中に鬼が宿ってる!」 — 背中の筋肉が鬼の顔のように迫力たっぷり
- 「大胸筋が歩いてる!」 — 胸板が厚く、まるで筋肉が主役
- 「もう一人いる!」 — 筋肉が大きすぎて人が増えて見える
- 「筋肉が国宝!」「日本の宝!」 — もはや文化財級
- 「血管がブラボー!」 — 絞りきって血管が浮き出ている(コンディションの良さ)
- 「そのバルクは反則!」 — 規格外の筋肉量への最大級の賛辞
部位別の掛け声
褒めどころは部位ごとに変わります。狙って叫べると”通”です。
| 部位 | 掛け声の例 | 何を称えている? |
|---|---|---|
| 肩 | 肩にメロン/アルプス山脈! | 三角筋の丸み・大きさ |
| 背中 | 背中に鬼/クリスマスツリー! | 広さ、脊柱起立筋の形 |
| 胸 | 大胸筋が歩いてる! | 胸板の厚み |
| 腹 | 腹筋6LDK/板チョコ! | 腹筋の割れ具合 |
| 脚 | 電柱みたい/脚が仕上がってる! | 太もも・カットの完成度 |
※「クリスマスツリー」は、背中の脊柱起立筋が絞られて木のような模様に見える状態のこと。かなりの仕上がりでないと現れない、称賛度の高い掛け声です。
大喜利系の掛け声(ユーモアで称える)
掛け声の醍醐味は、なんといっても自由な発想で選手を称える”大喜利”。定番を超えて、その場のひらめきで飛び出す一言が会場を沸かせます。面白いけれど、根っこはすべて最上級の褒め言葉——ここが「けなす」との決定的な違いです。
- 「そのバルク、条例違反!」 — 大きすぎて規格外だ、という賛辞
- 「大胸筋の上に家が建つ!」 — 胸板が広くて平ら(=分厚い)
- 「僧帽筋にイヤホンが引っかかる!」 — 首まわりの筋肉が盛り上がっている
- 「背中が滑走路!」 — 広背筋の広さがすごい
- 「血管が高速道路!」 — 絞りきって血管がくっきり
- 「筋肉が国宝、いや世界遺産!」 — もはや人類の財産
- 「腹筋で洗濯できる!」 — 割れた腹筋が洗濯板のよう
- 「重量制限オーバー!」 — 筋肉量が乗りすぎ
- 「そのポーズ、教科書に載る!」 — お手本のような完成度
- 「筋肉の暴力(最上級の褒め言葉)!」 — 圧倒的な迫力
コツは、具体的な部位を、身近なものに”たとえて”大きさや仕上がりを称えること。「肩にメロン」「背中に鬼」と同じ発想です。上手い大喜利掛け声は、選手にも観客にも愛されます。
掛け声のマナー
盛り上げる文化とはいえ、いくつかのマナーがあります。
- 称賛が大前提。ユーモア・大喜利は大歓迎だが、けなす・侮辱する・下ネタは絶対NG(“面白い褒め言葉”と”茶化し”は別物)
- 選手の集中やポーズの妨げにならないタイミングで
- 大きな声は歓迎だが、周囲の観客への配慮も忘れずに
要は「選手をリスペクトして全力で称える」——これが掛け声文化の根っこ。大喜利系も、その愛があるからこそ成立しています。
掛け声を自分のモチベーションに
面白いだけでなく、掛け声には「努力の成果を具体的に言葉にして称える」という良さがあります。これは自分のトレーニングにも応用できます。
- 鏡の前で「今日はキレてる!」と自分に声をかける
- 目標を「肩にメロン」「腹筋6LDK」のように具体的なイメージに置き換える
目標が具体的だと、モチベーションは続きやすくなります。楽しみながら鍛える——それがボディビル掛け声文化の一番の魅力かもしれません。トレーニングを続けるコツは「筋トレは週何回がベスト?」、体づくりの土台は「筋トレの基本BIG3」も参考にどうぞ。
まとめ
- ボディビルの掛け声は、観客が選手の努力を称える文化。一つひとつに意味がある
- 王道(ナイスバルク/キレてる)からユニーク(肩にメロン/腹筋6LDK)まで、褒めどころは部位ごと
- 基本はリスペクト。称賛が大前提のマナー
- 「成果を具体的に言葉にする」考え方は、自分のトレーニングのモチベにも使える
次に大会を観るときは、ぜひ掛け声の意味を思い出してみてください。選手たちがどれだけの努力を積み重ねているかが、言葉の一つひとつから伝わってきます。