筋トレの基本「BIG3」とは?初心者が最初に覚えたい3種目【効く部位と始め方】

2026年7月4日 公開 / 2026年7月12日 更新
床に置かれた、ボルトカラーのプレートをつけたバーベルのイラスト

筋トレを始めると必ず耳にするのが「BIG3(ビッグスリー)」です。スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの3種目をまとめた呼び方で、体づくりの土台になる基本種目とされています。

理由はシンプル。この3つは一度に多くの大きな筋肉を動員できるため、少ない種目数で全身をまんべんなく鍛えられます。時間が限られている初心者ほど、効率よく成果を出しやすいのが特長です。

結論
  • BIG3=スクワット・ベンチプレス・デッドリフト。3つで全身のほぼ全部をカバーできる
  • 最優先は重さよりフォーム。軽い負荷で正しい動きを覚えてから伸ばす
  • ジムがなくても、自重やダンベルで代わりの種目から始められる

BIG3の3種目と効く部位

まずは全体像から。緑色(ボルト)が主に効く部位です。

種目主に効く部位ざっくり難易度
スクワット太もも・お尻(下半身全体)★★☆
ベンチプレス胸・肩の前・二の腕の裏★★☆
デッドリフト背中・お尻・太もも裏(体の後面)★★★

スクワット(下半身の王様)

しゃがんで立ち上がる動作で、太もも・お尻を中心に下半身を強力に鍛えます。動員する筋肉が多く、消費エネルギーも大きい種目です。

スクワット
スクワットのフォームと、主に効く部位(太もも・お尻・太もも裏)を示した図
効く部位 太ももお尻太もも裏

ベンチプレス(上半身の押す力)

ベンチに寝てバーベルを押し上げ、胸・肩の前・二の腕の裏を鍛えます。いわゆる「厚い胸板」をつくる代表種目です。

ベンチプレス
ベンチプレスのフォームと、主に効く部位(胸(大胸筋)・肩の前・二の腕(上腕三頭筋))を示した図
効く部位 胸(大胸筋)肩の前二の腕(上腕三頭筋)

デッドリフト(体の後ろ側を一気に)

床のバーベルを引き上げ、背中・お尻・太もも裏という体の後面をまとめて鍛えます。姿勢の改善にもつながります。

デッドリフト
デッドリフトのフォームと、主に効く部位(背中・お尻・太もも裏)を示した図
効く部位 背中お尻太もも裏

3種目を合わせると、体の主要な筋肉のほとんどをカバーできます。これが「まずはBIG3から」と言われる理由です。厚生労働省の e-ヘルスネットでも、筋力トレーニングは筋肉量や筋力の維持・向上に役立つ運動として位置づけられています。

初心者が意識したい3つのポイント

1. 重さより「フォーム」を優先する

いきなり重い重量に挑むと、フォームが崩れてケガのもとになります。まずはバーだけ・軽い重量・自重で正しい動きを体に覚えさせましょう。フォームが安定してから少しずつ重くする。遠回りに見えて、これが一番の近道です。狙い(筋力/筋肥大)に合う重量の目安は、「1RM(最大挙上重量)計算ツール」に今の重量と回数を入れると換算表で分かります。

2. 「少しだけ増やす」を積み重ねる

筋肉は、以前より少し強い負荷が繰り返されることで育ちます。前回より1回多く、あるいはほんの少し重く。この小さな上積みの継続が、長い目で見た成長につながります。

3. 週2〜3回、休む日をはさむ

筋肉はトレーニング中ではなく、休んでいる間に回復して強くなります。毎日同じ部位を追い込むより、休む日をはさむほうが伸びやすい。頻度の組み方は筋トレは週何回がベスト?、やりすぎのサインはオーバートレーニングとは?を参考にしてください。

【種目別】BIG3でやりがちな失敗

フォームが命のBIG3。つまずきやすいポイントを種目別にまとめます。

  • スクワットで多いのは、膝が内側に入る・浅くしゃがむ、の2つ → 膝とつま先を同じ向きにし、お尻を後ろに引いて股関節から下げる
  • ベンチプレスは肩がすくむ、お尻が浮くのが典型 → 肩甲骨を寄せて胸を張り、足と背中で体を安定させる。無理な重量は補助者をつける
  • デッドリフトの背中が丸まる形は、もっとも腰を痛めやすい → 背すじをまっすぐ保ち、バーは体の近くを通す。まずは軽い重量でフォームから

共通するのは「重さより先にフォーム」。スマホで自分の動きを横から撮って見返すと、上達が一気に早まります。

ジムがない・器具がないときの代替

BIG3はバーベルが基本ですが、自宅でも“同じ動きのパターン”は再現できます。まずは代わりの種目でフォームと筋力の土台をつくりましょう。

BIG3自重での代替ダンベルでの代替
スクワット自重スクワットダンベルスクワット
ベンチプレス腕立て伏せダンベルプレス
デッドリフトヒップリフトダンベル・ルーマニアンデッドリフト

器具なしのメニューは自宅でできる自重トレーニング、ダンベルで一段本格的にやるならダンベル+ベンチの本格トレ可変式ダンベルの選び方へ。

自宅でBIG3に近い刺激を得たいなら、可変式ダンベルが1組あると一気に幅が広がります。さらにトレーニングベンチを足せば、ダンベルプレスやルーマニアンデッドリフトの可動域が本格的になり、自宅がミニジムになります。

よくある質問

  • Q. 3種目すべてやらないとダメ?/ A. 理想は3つですが、最初は「下半身(スクワット)」「押す(ベンチor腕立て)」「引く(デッドリフトor懸垂)」の3方向を押さえればOKです。
  • Q. 毎日やってもいい?/ A. 同じ部位を毎日全力はNG。BIG3は負荷が大きいので、休む日をはさむ前提で組みます。
  • Q. ジムに行かないと無理?/ A. いいえ。上の代替種目で始め、慣れてからバーベルに移行すれば十分です。

フォームをさらに詰めるなら「グリップとスタンス幅の違い」「トレーニング中の呼吸(力の入れ方)」も参考になります。

まとめ

  • BIG3=スクワット・ベンチプレス・デッドリフト。少ない種目で全身を鍛えられる土台
  • 初心者はまず軽い負荷で正しいフォームを習得するのが最優先
  • 「少しずつ増やす」「しっかり休む」を積み重ねると筋肉は育つ
  • ジムがなくても、自重・ダンベルの代替から始められる

栄養面の基本はタンパク質は1日どれくらい必要?もあわせてどうぞ。

ご注意: 持病のある方や体調に不安のある方、腰・膝・肩に痛みがある方は、運動を始める前に医療機関・専門家にご相談ください。デッドリフトは特に腰を痛めやすいので、無理な重量は避けてください。