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メンズフィジークとは?ボディビルとの違い・目指す体型・歴代王者

2026年7月19日 公開 / 2026年7月19日 更新
ボードショーツ姿で逆三角形のシルエットを見せる選手のイラスト

ジムに通い始めて体が変わってくると、「いつか大会に出てみたいな」と思う瞬間があります。そのとき、初心者がまず名前を聞くのが メンズフィジークです。SNSでも人気で、いま最も入口として選ばれやすい大会カテゴリーですが、「ボディビルと何が違うの?」と聞かれると答えづらい——そんな人のために、公式の審査基準を確認しながら整理します。

まず結論:ボードショーツで「上半身のかっこよさ」を競う

メンズフィジークは、膝上丈のボードショーツ(サーフパンツ)をはいた状態で、上半身を中心とした均整のとれた体を競うカテゴリーです。2013年にミスター・オリンピアの正式部門として加わった、比較的新しい競技です。

ポイントは、「大きさ」で勝つ競技ではないということ。極端に発達した巨大な筋肉はむしろ評価を下げることがあり、代わりに全体のバランス、逆三角形のシルエット、そしてステージでの見せ方(パーソナリティ)が問われます。海やプールで映える“憧れの体”をそのまま競技にしたようなイメージが近いです。

ボディビルとの違いを一枚で

言葉で説明するより、並べたほうが早いので表にします(各団体の公式審査基準の記述より)。

メンズフィジークボディビル
目指す体型逆三角形・均整のとれた自然な筋肉美極限まで発達した最大級の筋量
服装ボードショーツ(膝上丈)・上半身裸・素足小さなトランクス(ポージングトランクス)
脚の評価下半身を露出しないため比重が低い脚も含めた全身を厳しく評価
絞り(コンディション)適度に絞る。過度な血管・カットは不要皮膚が薄く見えるほど極限まで絞る
ポーズフロント/バックのクォーターターン中心規定ポーズ+フリーポーズ
減点になるもの極端な筋量・部位のアンバランス(大きさは基本的に武器になる)

いちばん効いてくるのが脚の扱いです。メンズフィジークはボードショーツで下半身が隠れるため、脚を極限まで作り込まなくても戦えます。この“間口の広さ”が、初心者に人気の理由のひとつです。

メンズフィジークで作る体:上半身の「Xライン」

では具体的にどこを鍛えるのか。メンズフィジークで評価される体は、ざっくり言うと肩から広がってウエストで締まる逆三角形です。優先度の高い部位を挙げます。

注意したいのは、「脚はやらなくていい」ではないことです。露出しないだけで、上半身とのバランスや全身の連動のために脚も鍛えます。「見せない部位=サボっていい部位」ではない、というのは競技としての奥深さでもあります。

歴代王者:4連覇の“フィジークの王様”ジェレミー・ブエンディア

メンズフィジークの歴史を語るうえで外せないのが ジェレミー・ブエンディア(Jeremy Buendia)です。オリンピアのメンズフィジーク部門で 2014年から2017年まで4連覇を達成し、この部門の最多優勝者として「フィジークの王様」と呼ばれました。整ったシルエットと圧倒的なステージングは、いまも多くの選手の基準になっています。

オリンピア・メンズフィジークの歴代王者を並べておきます(オリンピア公式・各記録より、2026年7月19日確認)。

優勝
2013マーク・アンソニー・ウイングソン(初代)
2014〜2017ジェレミー・ブエンディア(4連覇)
2018ブランドン・ヘンドリクソン
2019レイモント・エドモンズ
2020・2021ブランドン・ヘンドリクソン
2022エリン・バンクス
2023〜2025ライアン・テリー(3連覇中)

現在の王者はイギリスのライアン・テリーで、2025年に3連覇を達成しています。大会そのものの全体像(部門・歴史・賞金)は ミスター・オリンピアとは? にまとめているので、あわせて読むと立体的に見えてきます。

日本人プロも増えている

メンズフィジークは日本でも競技人口が多く、IFBBプロのライセンスを取得した日本人選手も着実に増えています。象徴的なのが 湯浅幸大選手です。

湯浅選手は 日本人4人目のIFBBプロメンズフィジーカーとされ、2018年のオリンピア・アマチュア(ラスベガス)で優勝してプロ入りしました。国内トップクラスの実績を積み、メンズフィジークのミスター・オリンピア本戦にも出場しています。ほかにも エドワード加藤選手をはじめ複数の日本人IFBBプロが世界のステージで戦っており、「日本人には難しい」と言われた領域が着実に切り開かれています(2026年7月19日確認)。

セルフチェック:フィジーク向き?ボディビル向き?

「どっちを目指すか」で迷う人向けに、簡単な目安を置いておきます。あくまで入口の判断材料です。

  • 肩幅・上半身の見栄えで勝負したい/脚を極限まで太くすることに興味がない → メンズフィジーク向き
  • 全身をとにかく大きく・重く仕上げたい/脚のサイズにも情熱がある → ボディビル(またはクラシックフィジーク)向き
  • 細マッチョな“着映えする体”がゴール → 大会に出なくても、メンズフィジーク的な作り方が参考になる

ここで一つ誤解をほどいておくと、「メンズフィジークはボディビルより楽」ではありません。求められる筋量の“方向性”が違うだけで、絞りの深さや見せ方の完成度は高い水準で問われます。間口が広いことと、頂点が甘いことは別の話です。

出てみたくなったら

競技としての魅力が分かってくると、「自分も出られるのか」が気になります。日本でメンズフィジークに出る具体的な手続き——団体(FWJ/JBBF/ZeniX)の選び方、初心者クラス、カラーリングなどの規定——は NPCJとは?今はFWJ|大会に初めて出る人の団体選び にまとめています。この記事(=競技の中身と体づくり)とは役割を分けているので、出場を決めたらそちらへ進んでください。体づくりの面では、増量と減量をどう切り替えるかがカギになります。 リーンバルクリコンプ が土台の考え方になります。

まとめ

  • メンズフィジークは ボードショーツ姿で上半身中心の“かっこよさ”を競う、2013年にオリンピア部門化された競技
  • ボディビルとの最大の違いは評価軸が「大きさ」でなく「バランスと見せ方」である点。脚を露出しないぶん間口が広く、初心者の入口に選ばれやすい
  • 目指すのは肩から広がりウエストで締まる逆三角形。ただし脚を鍛えないという意味ではない
  • 歴代最強は 4連覇のジェレミー・ブエンディア。現王者は3連覇中のライアン・テリー
  • 日本人でも 湯浅幸大選手(日本人4人目のIFBBプロとされる)ら、世界のステージで戦う選手が増えている

ご注意: 大会に向けた減量は、短期間で体重を大きく落とすと体調・ホルモン・骨密度などに影響が出ることがあります。持病のある方、服薬中の方、体調に不安のある方は医師に相談したうえで計画してください。仕上がりや進み方には個人差があります。選手名・記録はオリンピア公式サイトおよび各種公開記録を2026年7月19日に確認したものですが、今後の大会で更新されます。

よくある質問(FAQ)

メンズフィジークとボディビルの一番の違いは何ですか?
評価軸が「大きさ」ではなく「バランスと見せ方」である点です。メンズフィジークはボードショーツをはくため脚の評価比重が低く、上半身の逆三角形のシルエットや全体の均整、ステージでの見せ方が重視されます。極端な筋量やアンバランスはむしろ減点対象とされています。
メンズフィジークは初心者でも始めやすいですか?
大会カテゴリーとしては入りやすい部類です。下半身を露出せず、ボディビルほど極端な絞りや筋量を求められないため、初出場の入口として選ばれやすいカテゴリーです。ただし「楽」という意味ではなく、絞りと見せ方の完成度は高いレベルで求められます。
メンズフィジークで日本人のプロ選手はいますか?
います。湯浅幸大選手は日本人4人目のIFBBプロメンズフィジーカーとされ、2018年のオリンピア・アマチュア(ラスベガス)で優勝してプロ入りしました。ほかにもエドワード加藤選手など複数の日本人IFBBプロが活躍しています(2026年7月19日確認)。