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卵は1日何個まで? 「1日1個」は古い常識|コレステロールの真実と筋トレ飯としての卵

2026年7月13日(更新: 2026年7月13日)
並んだ卵と、半分に切ったゆで卵、上に小さな疑問符のイラスト

「卵はコレステロールが高いから1日1個まで」——そう教わってきた人は多いはず。でもこの常識、いまは見直されています。厚生労働省は、食事からのコレステロール摂取の上限値を撤廃しました。とはいえ「じゃあ何個でもOK?」というと、そこにも誤解が。正しい今の考え方と、筋トレ飯としての卵の実力を解説します。

この記事の要点
  • 「1日1個まで」は古い。食事のコレステロール上限は撤廃された(食事の影響は小さいと判明)
  • ただし「上限撤廃=無制限OK」ではない。脂質異常症などの人は注意が必要
  • 卵は必須アミノ酸をすべて含む優秀なタンパク源。筋トレ飯に最適

「1日1個まで」はなぜ古いのか

かつて「卵は1個まで」と言われたのは、「食事でコレステロールを摂ると、血中のコレステロールが上がって動脈硬化につながる」と考えられていたからです。

ところがその後の研究で、コレステロールは体内(主に肝臓)で作られる量のほうが多く、食事から摂る量が血中コレステロールに与える影響は、思ったより小さいことが分かってきました。体には、食事で多く摂れば体内での合成を減らす調整機能もあります。

こうした知見から、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、コレステロールの摂取上限値が撤廃されました。「1日1個まで」の根拠が、科学の進歩で見直されたわけです(日本経済新聞の解説なども参考に)。

「上限撤廃=いくら食べてもOK」ではない

ここで大事な注意点。「上限がなくなった=無制限に食べて安全」という意味ではありません。食事摂取基準にも、「上限が設定されていないことは、いくら摂っても良いという意味ではない」と明記されています。

さらに2020年版では、脂質異常症の重症化予防の観点から、コレステロールは1日200mg未満に抑えることが望ましいという参考値も示されました(卵1個のコレステロールは約185〜200mg)。

  • 健康な人:1日1〜2個程度は、多くの研究で心疾患リスクの上昇と関連しないとされる。食事全体のバランスの中でなら、神経質になりすぎる必要は薄い
  • 脂質異常症・家族性高コレステロール血症・糖尿病などがある人:影響を受けやすい場合があるため、主治医の指示に従い、量を控えめに

つまり答えは「健康状態による」。一律に「1個まで」でも「無制限」でもない、というのが正確なところです。

結局、何個まで食べていい?

目安として整理すると、こうなります(あくまで一般的な考え方で、個人差があります)。

こんな人卵の目安
健康で、食事全体のバランスが取れている1日1〜2個は無理なくOK。運動量が多ければ2〜3個も選択肢
コレステロール値が気になる・指摘されたかかりつけ医に相談し、控えめに
脂質異常症・糖尿病などの持病がある医師の指示に従う

大切なのは「卵だけ」で判断しないこと。揚げ物や脂の多い肉、飽和脂肪酸のとりすぎなど、食事全体のほうが血中コレステロールには影響します。

筋トレ飯として卵が優秀な理由

卵は、体づくりの視点でも非常に優秀な食材です。

  • 必須アミノ酸をすべて含む:タンパク質の“質”を示すアミノ酸スコアが満点クラス。筋肉の材料として理想的
  • 1個で約6gのタンパク質:手軽にタンパク質を上乗せできる
  • ロイシンが豊富:筋肉の合成スイッチを入れるアミノ酸を含む
  • ビタミン・ミネラルも豊富:ビタミンB群やD、鉄など(ビタミンCと食物繊維以外はほぼ揃うため「準・完全栄養食」とも)
  • 安くて手軽:ゆで卵にすれば持ち運びもでき、コンビニでも買える(コンビニで買える高タンパクな食べ物

トレーニングをしている人は、そもそもタンパク質の必要量が多め。卵は、その確保を助ける心強い味方です(必要量は「タンパク質は1日どれくらい?」)。

卵の食べ方|吸収と調理のポイント

  • 加熱したほうがタンパク質の吸収は良い:生卵より、ゆで卵・目玉焼きなど加熱したほうが消化・吸収されやすいとされます
  • 半熟がバランス良し:加熱しすぎず、消化にやさしい。栄養も摂りやすい
  • 油の使いすぎに注意:目玉焼きやオムレツでバターや油を多用すると、脂質・カロリーが増える。減量中はゆで卵が無難
  • 白身はタンパク質、黄身は栄養の宝庫:黄身にビタミン・ミネラルが多い。極端に黄身を捨てるのは、もったいない面も

自分でゆでるのが面倒な日や、職場・外出先にストックしておきたいときは、殻むき済みで開けてすぐ食べられる味付きタイプを常備しておくと、タンパク質の補給が一気にラクになります。冷蔵庫に置いておけば「あと一品タンパク質が足りない」ときの保険になります。

高タンパクな主食と合わせたいときは「オートミールで筋トレ飯」、鶏むねと使い分けるなら「鶏むね肉をパサつかせない」もどうぞ。

よくある質問

  • Q. 毎日食べても大丈夫?/ A. 健康な人が食事全体のバランスの中で1〜2個食べるぶんには、多くの場合問題ないとされます。持病がある人は医師に相談を。
  • Q. 生卵と加熱、どっちがいい?/ A. タンパク質の吸収は加熱したほうが良いとされます。生卵の白身は吸収がやや落ちるという報告も。
  • Q. 黄身は避けるべき?/ A. 黄身に多くの栄養があります。コレステロールが気になる特定の人以外は、避ける必要は基本ありません。
  • Q. 卵かけご飯やゆで卵、栄養は変わる?/ A. 大きくは変わりませんが、吸収と衛生の面では加熱が無難。好みと目的で選びましょう。

まとめ

  • 「1日1個まで」は古い。食事のコレステロール上限は撤廃された
  • ただし無制限OKではない。健康な人は1〜2個目安、持病がある人は医師に相談
  • 血中コレステロールには卵単体より食事全体が影響する
  • 卵は必須アミノ酸を全て含む優秀なタンパク源。筋トレ飯に最適

ご注意: 脂質異常症・家族性高コレステロール血症・糖尿病などのある方、コレステロール値を指摘されている方は、卵の量について必ず医師にご相談ください。本記事は一般的な情報提供で、診断・治療に代わるものではありません。効果・体質には個人差があります。