ミスター・オリンピア2026結果|横川尚隆は212で7位、ピアソン4連覇・オープンはニック・ウォーカー
2026年のミスター・オリンピアは、9月24日から27日にかけてアメリカ・ラスベガスで開かれました。今年は、日本から画面の前に座る理由がひとつ増えた年でした。8月2日のジャパンプロを制した横川尚隆選手が、212ポンドクラスの一員としてあのステージに立ったからです。結果は、メンズ・オープンがニック・ウォーカーの初優勝、212がキーオン・ピアソンの4連覇で、横川選手は初出場で7位でした。
この記事は大会前に日程と日本時間の換算表として書き始めたもので、大会が終わった今は、先頭に主要部門の結果を置き、日程の表はそのあとに記録として残しています。横川選手が立った212ポンドクラスの決勝は日本時間9月26日(土)午前10時20分ごろ、サンドウ像を懸けたメンズ・オープンの決勝はその翌日、日本時間9月27日(日)午前11時15分ごろでした。以下の時刻は、オリンピア公式サイトが公開しているウィークエンド・スケジュール(2026年8月22日確認)を日本時間に直したものです。決勝2公演の開始だけは、その後に公式が繰り下げた時刻(公式配信ページ、2026年9月29日確認)に直してあります。
- メンズ・オープンはニック・ウォーカーが初優勝。2位サムソン・ダウダ、3位は前年王者デレク・ランスフォード
- 212はキーオン・ピアソンが4連覇。2位ルーカス・ガルシア、3位ショーン・クラリダ。横川尚隆選手は20人中7位
- クラシックフィジークはナイル・ダーウェンが初優勝、メンズフィジークはライアン・テリーが4連覇
- プロ部門は9月24〜27日、ラスベガス開催。212の決勝は日本時間9月26日(土)午前10時20分ごろ、オープンの決勝は9月27日(日)午前11時15分ごろだった
大会そのものの歴史や部門構成、歴代王者、日本人の到達点といった「毎年変わらない情報」はミスター・オリンピアとは?ボディビル世界最高峰の大会・歴代王者・日本人の挑戦に置いてあります。この記事は2026年大会の結果と日程だけに絞る、という役割分担です。大会が終わったあとに観そびれた部門を探すなら、公式配信の登録手順と、いまどの映像が無料でどこからが有料かをオリンピアTV(OlympiaTV)の使い方で確かめられます。
2026年大会の結果|オープンはウォーカー初優勝、212はピアソン4連覇、横川尚隆は7位
主要4部門の上位3人と、横川選手の順位です。順位はIFBBプロリーグ公式の結果ページで確かめ、Fitness Volt と Generation Iron の結果記事とも一致しています(2026年10月1日確認)。
| 部門 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| メンズ・オープン | ニック・ウォーカー(アメリカ) | サムソン・ダウダ(イギリス) | デレク・ランスフォード(アメリカ) |
| 212 | キーオン・ピアソン(アメリカ) | ルーカス・ガルシア(ブラジル) | ショーン・クラリダ(アメリカ) |
| クラシックフィジーク | ナイル・ダーウェン(イギリス) | マイク・ゾンマーフェルト(ドイツ) | ラモン・ロシャ・ケイロス(ブラジル) |
| メンズフィジーク | ライアン・テリー(イギリス) | アリ・ビラル(アフガニスタン) | カイロン・ホールデン(アメリカ) |
横川選手が出た212は、順位が付いた20人のうち上位10人が夜の決勝に進み、横川選手はその10人に残って7位でした。4位はヴィトール・アウベス・ポルト・デ・オリベイラ、5位はニハト・カヤ、6位はフェリペ・モラエスです。7位という順位の中身と、2027年もオリンピアに出るために何が要るのかは横川尚隆とは?オリンピア212で初出場7位で扱っています。
表の4部門のうち、前年王者が入れ替わったのはオープンとクラシックフィジークの2部門です。オープンでは2025年王者のランスフォードが3位に下がり、クラシックフィジークでも2025年王者のラモン・ロシャ・ケイロスが3位でした。反対に212のピアソンとメンズフィジークのライアン・テリーは王座を守り、どちらも4連覇になっています。
2026年大会の日程|プロ戦は9月24〜27日、その前にアマチュア戦が3日間
オリンピアは1日で終わる大会ではありません。正式には「オリンピア・フィットネス&パフォーマンス・ウィークエンド」という4日間の興行で、さらにその前にアマチュア部門が3日間走りました。全体では1週間かかる催しです。
| 現地の日付 | 主な内容 | 会場 |
|---|---|---|
| 9/21(月) | 選手登録 | パームス・カジノ・リゾート |
| 9/22(火) | アマチュア女子の審査と決勝 | パームス(パール・シアター) |
| 9/23(水) | アマチュア男子の審査と決勝 | パームス(パール・シアター) |
| 9/24(木) | 記者会見、キックオフ・パーティー | パームス |
| 9/25(金) | プリジャッジ、フライデー・ファイナル | コンベンションセンター/オーリンズ・アリーナ |
| 9/26(土) | プリジャッジ、サタデー・ファイナル | コンベンションセンター/オーリンズ・アリーナ |
| 9/27(日) | チャンピオンズ・セミナー | パームス |
前半のアマチュア3日間は、日本の選手にとっても他人事ではありません。横川選手がプロカードを手にしたオリンピア・アマチュア・ジャパンは、この本家アマチュア大会の系列にあたる興行です。木曜の記者会見からがプロ部門の始まりで、実際に順位が動くのは金曜と土曜の2日間に集中します。
会場が3か所に分かれているのもこの大会の特徴です。決勝の2公演はオーリンズ・アリーナ、プリジャッジと大規模なエキスポはラスベガス・コンベンションセンター、記者会見やセミナーなど残りの行事はパームス・カジノ・リゾートで行われます。2025年大会はリゾート・ワールド・ラスベガスが舞台だったので、決勝の会場は前年から変わりました。
日本時間では何時だったか|212の決着は9月26日(土)午前10時20分、順位を決める審査は深夜1時半
現地の日程を日本時間に直すと、横川選手の出番は土曜の午前に収まっていました。ただし順位を決めているほうの審査は、深夜に落ちていました。
| 部門 | プリジャッジ(日本時間) | 決勝(日本時間) |
|---|---|---|
| 212(横川選手) | 9/26(土)1:30 | 9/26(土)10:20 |
| メンズ・オープン | 9/26(土)10:20のショー内 | 9/27(日)11:15 |
212のプリジャッジは土曜の午前1時30分、つまり金曜の深夜でした。決勝は同じ土曜の朝10時20分。普通に生活していれば、深夜を飛ばして朝の決勝だけ観ることになります。順位の大勢が固まるのはこのプリジャッジのほうなので、決まったあとの結果発表だけを観る形です。なぜ前日の審査でほぼ決まってしまうのかは、記事の後半で扱います。
メンズ・オープンはもう少し親切で、プリジャッジが金曜夜のショーの中に組み込まれていました。日本時間では土曜の午前10時20分、212の決勝と同じ枠です。ここを観ておくと、翌日曜の朝に発表された順位がまったく違って見えます。
金曜と土曜で出る部門が違う|212は金曜、オープンは土曜
日本から観るうえでいちばん見落としやすいのが、部門ごとに決勝の日が違うという点です。オリンピアは10前後の部門を2晩に振り分けて開催しています。オリンピア公式サイトのチケット案内には、2026年の割り振りが次のように記載されていました(2026年8月22日確認)。
| 決勝の夜 | 決勝の数 | 行われる部門 |
|---|---|---|
| フライデー・ファイナル(9/25) | 6部門+オープンの審査 | フィギュア、ウィメンズフィジーク、ウェルネス、212、ミセス・オリンピア、クラシックフィジーク、そしてメンズ・オープンのプリジャッジ |
| サタデー・ファイナル(9/26) | 4部門 | フィットネス、メンズフィジーク、ビキニ、メンズ・オープン |
金曜に6部門、土曜に4部門という配分です。2026年の変更点として、フィットネス部門の決勝が土曜側に移っています。「オリンピアの決勝=土曜の夜」と決めつけていると、横川選手が出た212の決着を丸ごと見逃すことになりました。212は金曜側です。
部門名が10前後も並ぶので、どれが何を競っているのか分からないまま表を眺めることになるかもしれません。金曜側のクラシックフィジークは身長ごとに上限体重が決まっていて、その枠のなかで黄金期の体をつくる部門です。土曜側のメンズフィジークはボードショーツで上半身の見せ方を競い、大きすぎるとむしろ減点されます。同じ「フィジーク」でも審査が見ているものは逆を向いているので、どちらか一方でも先に押さえておくと画面の意味が変わります。
日本時間に直すと次のようになります。9月のラスベガスは夏時間なので、日本との時差は16時間です。日本のほうが進んでいるので、現地時刻に16時間足して翌日に繰り上げると日本時間になります。
| 現地時刻(ラスベガス) | 内容 | 日本時間 |
|---|---|---|
| 9/25(金)9:30 | 212を含む6部門のプリジャッジ | 9/26(土)1:30 |
| 9/25(金)18:20 | フライデー・ファイナル(212の決着) | 9/26(土)10:20 |
| 9/26(土)9:30 | 土曜組4部門のプリジャッジ | 9/27(日)1:30 |
| 9/26(土)19:15 | サタデー・ファイナル(サンドウ像) | 9/27(日)11:15 |
決勝の2公演はどちらも日本では土日の午前中にあたります。日本のファンにとっては、ここ数年で最も観やすい時間帯だと言っていい配置です。一方でプリジャッジは深夜1時半に落ちます。観る時間を1回しか取れないなら、日本時間9月26日(土)の午前10時20分を選ぶのが最も情報量が多い、というのが日程表から読み取れる結論でした。212の決着とオープンの実質的な審査が、同じ枠に入っていたからです。録画で観返すときも、この金曜夜の決勝を最初に開くのが効率的です。なぜ決勝の夜より前日の審査のほうが効くのかは、後半の「決勝だけ観ると結果に納得できない」で扱います。
横川尚隆が出たのはオープンではなく212クラス
ここを取り違えている解説をときどき見かけます。横川選手が立ったのは、シュワルツェネッガーやロニー・コールマンが制してきたメンズ・オープンではありません。体重制限のある212ポンドクラスです。
出場権を手にするまでの流れは、9か月ほどの短い期間に凝縮されています。
| 時期 | 出来事 | 意味 |
|---|---|---|
| 2025年11月 | 千葉で行われたオリンピア・アマチュア・ジャパンで優勝 | IFBBプロカードを取得 |
| 2026年8月2日 | ジャパンプロのMEN’S 212で優勝 | プロデビュー戦にして部門優勝 |
| 2026年9月 | ミスター・オリンピア212に出場、20人中7位 | 初挑戦で上位10人の決勝に残る |
ジャパンプロの212には日本・韓国・台湾・中国の選手が集まりました。公開されているスコアカードでは10人に順位が付き、2位と4位が韓国の選手、日本勢は優勝の横川選手に加えて3位・5位・6位・10位と5人が並びました(Generation Iron掲載のスコアカード、2026年9月22日確認)。国内大会ではなく、アジアの強豪をまとめて相手にした一戦だったわけです。この大会の仕組みと、プロカードがどう発行されるのかはジャパンプロとは?IFBBプロ興行とオリンピア出場権で扱っています。あちらが「出場権を取るまで」の記事で、こちらは「出場権を取ったあとの本戦」の記事です。
もうひとつ、日本のニュースで表現が揺れている点を正確に書いておきます。日本人はまだミスター・オリンピアの本戦でタイトルを獲っていません。日本人が獲得したオリンピアのタイトルは、山岸秀匡選手が2023年に制したマスターズ・オリンピアの212ポンドクラスです。本戦での最高位は同じく山岸選手が2015年に212で記録した3位とされています。横川選手が挑んだのはマスターズではない本戦の212で、今回は7位でした。本戦の212で優勝すれば、別種の「日本人初」になります。横川選手本人の経歴と、2027年も同じ舞台に立つために何が要るのかは横川尚隆とは?オリンピア212で初出場7位で、出場規定を引いて書いています。
ジャパンプロでの評価も高く、審査員を務めたIFBBプロリーグの関係者が「日本で審査した中で最も印象的なボディビルダー」「ケオン・ピアソンのようなトップスターたちと肩を並べる存在になる」と語ったことが報じられています(東スポWEB、2026年8月22日確認)。名指しされたピアソン(日本語では「キーオン・ピアソン」とも書かれます)こそ、横川選手が9月に同じステージで相対した212の王者で、2026年も優勝して4連覇しました。身長167cmでクラシックフィジークから移ってきた経歴と、4連覇を支えた体の見どころはキーオン・ピアソンとは?212オリンピア4連覇の王者に、戦績の表つきでまとめました。
212クラスは何が違うのか|96.2kgの上限が生むもう一つの勝負
212は、体重212ポンド(約96.2kg)以下という制限つきのボディビル部門です。2012年に新設され、以来オープンとは独立したタイトルとして争われています。
| 比べる点 | メンズ・オープン | 212 |
|---|---|---|
| 体重 | 上限なし | 212ポンド(約96.2kg)以下 |
| 有利になりやすい体格 | 骨格が大きく高身長 | 身長が低く密度で勝負できる |
| 勝ち筋 | 圧倒的な筋量とバランス | 上限内でどれだけ詰め込めるか |
上限があると何が起きるか。同じ96kgでも、身長が高い選手は薄く見え、低い選手は詰まって見えます。だから212では小柄な選手が有利になりやすく、限られた重量をどこに配分するかという設計の勝負になります。1グラムでも超えれば計量で失格になるため、最終週の水分調整の精度もそのまま順位に響きます。
2025年までの212は、ケオン・ピアソンとショーン・クラリダの2人が固定的な構図を作っていました。ピアソンは2023年にクラリダから王座を奪い、2024年、2025年と守りました。クラリダは3年続けて2位で、2020年の212王者でもあります。2026年はこの構図が半分だけ崩れました。ピアソンは王座を守って4連覇しましたが、2位にはブラジルのルーカス・ガルシアが上がり、クラリダは3位でした。
| 2025年212の順位 | 選手 | 賞金 |
|---|---|---|
| 1位 | ケオン・ピアソン | 5万ドル |
| 2位 | ショーン・クラリダ | 2万ドル |
| 3位 | ルーカス・ガルシア | 1万2000ドル |
| 2026年212の順位 | 選手 | 賞金 |
|---|---|---|
| 1位 | キーオン・ピアソン | 5万ドル |
| 2位 | ルーカス・ガルシア | 2万ドル |
| 3位 | ショーン・クラリダ | 1万2000ドル |
| 7位 | 横川尚隆 | 公表なし(金額が出ているのは5位まで) |
横川選手は、この上位の争いに外から挑んだ立場で、結果は7位でした。デビューイヤーで上位10人の決勝に残ったことは報道でも「入賞」と書かれましたが、IFBBプロリーグが公開した2027年の出場規定では、212の枠は「2026年オリンピアの上位3人」と「期間内のプロ戦の優勝者」だけです。7位の実績だけでは2027年の出場は決まらず、もう一度プロ戦で優勝する必要があります(賞金はFitness Volt・Kulturistikaの結果記事、出場規定はIFBBプロリーグ「2027 Olympia Qualification System」、いずれも2026年10月1日確認)。
オープン部門の結果|サンドウ像はニック・ウォーカーの手に
土曜夜のメンズ・オープンは、やはり大会の看板です。前提として前年の結果から振り返ると、2025年はデレク・ランスフォードが前年に失った王座を取り返し、2位にハディ・チョーパン、3位にアンドリュー・ジャックドが入りました。前年王者のサムソン・ダウダは4位まで下げています。
| 2025年オープンの順位 | 選手 | 賞金 |
|---|---|---|
| 1位 | デレク・ランスフォード | 60万ドル |
| 2位 | ハディ・チョーパン | 25万ドル |
| 3位 | アンドリュー・ジャックド | 10万ドル |
| 4位 | サムソン・ダウダ | 4万ドル |
| 5位 | マーティン・フィッツウォーター | 3万ドル |
2024年にダウダ、2025年にランスフォードと入れ替わってきた王座は、2026年にニック・ウォーカーへ移りました。ウォーカーにとって初めてのオリンピア優勝です。前年6位、その前の2年は棄権していた選手がどう戻ってきたのか、決勝ではダウダに負けながら合計で勝った点数の内訳はニック・ウォーカーとは?2026年ミスター・オリンピア王者に、経歴と戦績の表つきでまとめました。
| 2026年オープンの順位 | 選手 |
|---|---|
| 1位 | ニック・ウォーカー |
| 2位 | サムソン・ダウダ |
| 3位 | デレク・ランスフォード |
| 4位 | アンドリュー・ジャックド |
| 5位 | トニオ・バートン |
順位はIFBBプロリーグ公式の結果ページの並びで、公式の表記ではアンドリュー・ジャックドは本名のチネドゥ・アンドリュー・オビエケアで載っています。ウォーカーの合計は18点で、Fitness Volt によると2位ダウダとの差は2点でした。点数が低いほど上位になる採点なので、かなりの接戦です。優勝賞金の60万ドルは前年と同じ額と報じられていますが、2位以下の賞金は媒体によって数字が食い違っていたため(2位を20万ドルとする媒体と25万ドルとする媒体がある)、この記事では載せていません(2026年10月1日確認)。
決勝だけ観ると結果に納得できない|勝負はプリジャッジでほぼ終わっている
ここからが、この記事でいちばん伝えたいところです。オリンピアを初めて観る人が必ずぶつかる落とし穴があります。土曜の夜、照明が落ちて音楽が鳴り、選手が一人ずつ登場してポージングを披露する。あの華やかなショーを最後まで観て、発表された順位に「え、なんであの選手が上なの」と思う。これがほぼ全員の初回体験です。
理由ははっきりしています。順位を決めているのは、あの夜のショーではないからです。
勝負を決めているのはプリジャッジという地味な審査
決勝の前に行われるプリジャッジ(事前審査)が、事実上の本番です。ここでは明るい照明の下、選手全員が同じ規定ポーズを同じ順番でとり、審査員が横一列に並べて比べます。音楽もパフォーマンスもありません。純粋に体だけを見る時間です。
正面から見る比較の起点になるのが、このフロントダブルバイセップスです。腕を見せるポーズという印象がありますが、審査員は同時に肩の丸み、胸の厚み、腹筋の締まり、脚の張りまで一度に確認しています。ここで最初の序列がおおよそ決まります。
そして上位の入れ替わりが最も起きやすいのが、背面のバックダブルバイセップスです。背中は本人から見えないため、作り込みの差がそのまま出ます。「オリンピアは背中で決まる」と言われるのは、正面では互角に見える選手たちに、ここで明確な差がつくからです。規定ポーズ7種がそれぞれ何を見せているのかはボディビルの規定ポーズ7種を図解にまとめてあるので、観る前に一通り目を通しておくと画面の情報量が変わります。
コールアウトの順番が、順位の予告になっている
プリジャッジを観るときの最大の楽しみが、コールアウトです。審査員は選手をまとめてステージ中央に呼び出し、並べて比較します。この呼び出しには強い意味があります。
最初のコールアウトに呼ばれた選手たちが、その日の上位候補です。しかも中央に立たされた選手ほど評価が高い傾向があります。2回目、3回目と呼び出しが進むにつれて、順位帯は下に降りていきます。コールアウトを見ているだけで、発表前に順位表がおおむね見えてしまいます。
日本の視聴者が「納得できない」と感じるのは、この情報を丸ごと飛ばしているからです。決勝の夜だけ観ると、全員が同じように仕上がって見え、ポージングの上手さやパフォーマンスの派手さで印象が決まってしまいます。実際の審査はその前日、明るい照明の下で終わっています。
先に挙げた「1回だけ観るなら日本時間9月26日(土)の午前10時20分」という結論は、この構造から出ています。採点の4つの観点やカテゴリーごとの見どころといった基礎はボディビル大会の見方・楽しみ方入門で扱っているので、そちらは通年で使える観戦の教科書として、この記事は2026年大会に限った日程と結果の記録として使い分けてください。
まとめ
- 2026年のミスター・オリンピアは9月24〜27日にラスベガスで開催された。アマチュア戦は9月21〜23日に先行した
- メンズ・オープンはニック・ウォーカーが初優勝、2位ダウダ、3位は前年王者ランスフォード
- 212はキーオン・ピアソンが4連覇、2位ガルシア、3位クラリダ。横川尚隆選手は初出場で20人中7位
- クラシックフィジークはナイル・ダーウェンが初優勝、メンズフィジークはライアン・テリーが4連覇
- 金曜と土曜で出る部門が違った。212は金曜、メンズ・オープンは土曜。日本時間では212の決着が9月26日(土)午前10時20分、サンドウ像の決着が9月27日(日)午前11時15分
- 順位はプリジャッジでほぼ決まっている。コールアウトの順番を知って観ると、結果発表の見え方が変わる
録画で観返す前に1つだけやっておくなら、規定ポーズを先に見ておくことです。プリジャッジで審査員が比べているのは決まった7つのポーズで、それぞれが体のどこを見せる型なのかを知っていると、コールアウトの並びが順位の予告として読めるようになります。正面と背面で何が突き合わされているかは規定ポーズ7種の図解に1つずつ並べてあります。先に目を通してから金曜のプリジャッジと決勝を観れば、ピアソンの4連覇や横川選手の7位を「なぜその順位なのか」まで込みで追えます。録画の探し方はオリンピアTV(OlympiaTV)の使い方にまとめてあります。
オリンピアが終わると、プロボディビルの次の大舞台は翌春のアーノルド・クラシックです。2027年は3月4〜7日にオハイオ州コロンバスで開かれ、日程・チケット・日本時間への換算はアーノルド・クラシック2027の日程と観かたにまとめました。こちらが秋のオリンピアの記事なら、あちらは春のアーノルドの記事で、2本で1年のカレンダーになります。
ご注意: 日程・開始時刻・出場部門・出場選手は主催者の判断で変更されることがあります。ここに書いた日程・開始時刻・部門の割り振りは、オリンピア公式サイトのウィークエンド・スケジュールおよびチケット案内と各種報道を2026年8月22日に確認した時点の内容です(決勝2公演の開始時刻だけは、2026年9月29日に公式配信ページで確認した繰り下げ後の時刻です)。各部門の順位はIFBBプロリーグ公式の結果ページで2026年10月1日に確認したものです。また、トップ選手が本番に向けて行う増量・減量や水分調整は、専門家の管理下で短期間だけ実施される競技上の手段です。一般の読者がそのまま真似るものではありません。
よくある質問(FAQ)
- ミスター・オリンピア2026の結果は?誰が優勝しましたか?
- メンズ・オープンはニック・ウォーカーが優勝し、2位サムソン・ダウダ、3位は前年王者のデレク・ランスフォードでした。212ポンドクラスはキーオン・ピアソンが優勝して4連覇、2位ルーカス・ガルシア、3位ショーン・クラリダで、初出場の横川尚隆選手は7位です。クラシックフィジークはナイル・ダーウェンが初優勝、メンズフィジークはライアン・テリーが4連覇しました(IFBBプロリーグ公式の結果ページ、2026年10月1日確認)。
- ミスター・オリンピア2026はいつ開催されましたか?
- プロ部門のオリンピア・ウィークエンドは2026年9月24日(木)から27日(日)まで、アメリカ・ラスベガスで開催されました。その前の9月21日(月)から23日(水)にはアマチュア大会が行われています(オリンピア公式サイトのウィークエンド・スケジュール、2026年8月22日確認)。決勝の2公演はオーリンズ・アリーナ、プリジャッジとエキスポはラスベガス・コンベンションセンターでした。
- 横川尚隆選手はオリンピア2026の212で何位でしたか?
- 順位が付いた20人中7位で、上位10人の決勝に残りました。212ポンドクラスは現地9月25日(金)朝のプリジャッジと同日夜のフライデー・ファイナルで争われ、日本時間では9月26日(土)の午前1時30分ごろと午前10時20分ごろでした(決勝の開始は当初の18:00から18:20に繰り下げ。公式配信ページの「NEW START TIME」、2026年9月29日確認)。優勝はキーオン・ピアソンで4連覇です。
- メンズ・オープン(本家ミスター・オリンピア)の決勝は何曜日でしたか?
- 現地9月26日(土)夜のサタデー・ファイナルで、日本時間では9月27日(日)の午前11時15分ごろでした(当初の19:00から19:15に繰り下げ)。ただしオープンのプリジャッジは前日25日(金)夜のショーに組み込まれていて、順位の大勢はそこで固まります。2026年はニック・ウォーカーが初優勝し、2位のサムソン・ダウダとの差は2点でした。録画で観返すなら、212の決勝とオープンのプリジャッジが同じ枠に入っている金曜夜の決勝がいちばん情報量の多い1本です。