ミスター・オリンピア2026はいつ?9月24〜27日ラスベガス|横川尚隆が挑む212クラスと日本時間での観かた

2026年8月22日 公開 / 2026年8月22日 更新
ステージ上で横一列に並んで比較審査を受けるボディビル選手と、手前に座る審査員のシルエットのイラスト

2026年のミスター・オリンピアは、9月24日から27日にかけてアメリカ・ラスベガスで開かれます。そして今年は、日本から画面の前に座る理由がひとつ増えました。8月2日のジャパンプロを制した横川尚隆選手が、212ポンドクラスの一員としてあのステージに立つからです。

ところが日本語で「オリンピア 2026」と検索しても、出てくるのは大会そのものの一般的な解説か、断片的なニュースばかりです。何日の何時に、どの会場で、どの部門が動くのか。日本にいる自分は何時に起きればいいのか。そこまで書いてあるページがほとんど見当たりません。この記事では、オリンピア公式サイトが公開しているウィークエンド・スケジュール(2026年8月22日確認)をもとに、日程・会場・部門の並び順を日本時間に直しながら整理します。

  • プロ部門は9月24〜27日、ラスベガス開催。アマチュア戦が9月21〜23日に先行する
  • 決勝の舞台はオーリンズ・アリーナ。プリジャッジとエキスポはラスベガス・コンベンションセンター、残りはパームス・カジノ・リゾート
  • 横川尚隆選手が出るのは212ポンドクラス。決勝は現地25日(金)夜、日本時間9月26日(土)午前10時ごろ
  • サンドウ像を懸けたメンズ・オープンの決勝は現地26日(土)夜、日本時間9月27日(日)午前11時ごろ

2026年大会の日程|プロ戦は9月24〜27日、その前にアマチュア戦が3日間

オリンピアは1日で終わる大会ではありません。正式には「オリンピア・フィットネス&パフォーマンス・ウィークエンド」という4日間の興行で、さらにその前にアマチュア部門が3日間走ります。全体では1週間かかる催しだと思っておくと予定を立てやすくなります。

現地の日付主な内容会場
9/21(月)選手登録パームス・カジノ・リゾート
9/22(火)アマチュア女子の審査と決勝パームス(パール・シアター)
9/23(水)アマチュア男子の審査と決勝パームス(パール・シアター)
9/24(木)記者会見、キックオフ・パーティーパームス
9/25(金)プリジャッジ、フライデー・ファイナルコンベンションセンター/オーリンズ・アリーナ
9/26(土)プリジャッジ、サタデー・ファイナルコンベンションセンター/オーリンズ・アリーナ
9/27(日)チャンピオンズ・セミナーパームス

前半のアマチュア3日間は、日本の選手にとっても他人事ではありません。横川選手がプロカードを手にしたオリンピア・アマチュア・ジャパンは、この本家アマチュア大会の系列にあたる興行です。木曜の記者会見からがプロ部門の始まりで、実際に順位が動くのは金曜と土曜の2日間に集中します。

会場が3か所に分かれているのもこの大会の特徴です。決勝の2公演はオーリンズ・アリーナ、プリジャッジと大規模なエキスポはラスベガス・コンベンションセンター、記者会見やセミナーなど残りの行事はパームス・カジノ・リゾートで行われます。2025年大会はリゾート・ワールド・ラスベガスが舞台だったので、決勝の会場は昨年から変わることになります。

金曜と土曜で出る部門が違う|212は金曜、オープンは土曜

日本から観るうえでいちばん見落としやすいのが、部門ごとに決勝の日が違うという点です。オリンピアは10前後の部門を2晩に振り分けて開催しています。オリンピア公式サイトのチケット案内には、2026年の割り振りが次のように記載されています(2026年8月22日確認)。

決勝の夜行われる部門
フライデー・ファイナル(9/25)フィギュア、ウィメンズフィジーク、ウェルネス、212、ミセス・オリンピア、クラシックフィジーク、そしてメンズ・オープンのプリジャッジ
サタデー・ファイナル(9/26)フィットネス、メンズフィジーク、ビキニ、メンズ・オープン

金曜に6部門、土曜に4部門という配分です。2026年の変更点として、フィットネス部門の決勝が土曜側に移っています。つまり「オリンピアの決勝=土曜の夜」と決めつけていると、横川選手が出る212の決着を丸ごと見逃します。212は金曜側です。

日本時間に直すと次のようになります。9月のラスベガスは夏時間なので、日本との時差は16時間です。日本のほうが進んでいるので、現地時刻に16時間足して翌日に繰り上げると日本時間になります。

現地時刻(ラスベガス)内容日本時間
9/25(金)9:30212を含む6部門のプリジャッジ9/26(土)1:30
9/25(金)18:00フライデー・ファイナル(212の決着)9/26(土)10:00
9/26(土)9:30土曜組4部門のプリジャッジ9/27(日)1:30
9/26(土)19:00サタデー・ファイナル(サンドウ像)9/27(日)11:00

決勝の2公演はどちらも日本では土日の午前中にあたります。日本のファンにとっては、ここ数年で最も観やすい時間帯だと言っていい配置です。一方でプリジャッジは深夜1時半に落ちます。この差が後で効いてくるので、覚えておいてください。

大会そのものの歴史や部門構成、歴代王者、日本人の到達点といった「毎年変わらない情報」はミスター・オリンピアとは?ボディビル世界最高峰の大会・歴代王者・日本人の挑戦に置いてあります。この記事は2026年大会の日程と見どころだけに絞る、という役割分担です。

横川尚隆が出るのはオープンではなく212クラス

ここを取り違えている解説をときどき見かけます。横川選手が立つのは、シュワルツェネッガーやロニー・コールマンが制してきたメンズ・オープンではありません。体重制限のある212ポンドクラスです。

出場権を手にするまでの流れは、9か月ほどの短い期間に凝縮されています。

時期出来事意味
2025年11月千葉で行われたオリンピア・アマチュア・ジャパンで優勝IFBBプロカードを取得
2026年8月2日ジャパンプロのMEN’S 212で優勝プロデビュー戦にして部門優勝
2026年9月ミスター・オリンピア212に出場世界の頂点への初挑戦

ジャパンプロの212には日本・韓国・台湾・中国の選手が集まりました。公開されているスコアカードでは10人に順位が付き、2位と4位が韓国の選手、日本勢は3位・5位・6位と続いています(Generation Iron掲載のスコアカード、2026年8月22日確認)。国内大会ではなく、アジアの強豪をまとめて相手にした一戦だったわけです。この大会の仕組みと、プロカードがどう発行されるのかはジャパンプロとは?IFBBプロ興行とオリンピア出場権で扱っています。あちらが「出場権を取るまで」の記事で、こちらは「出場権を取ったあとの本戦」の記事です。

もうひとつ、日本のニュースで表現が揺れている点を正確に書いておきます。日本人はまだミスター・オリンピアの本戦でタイトルを獲っていません。日本人が獲得したオリンピアのタイトルは、山岸秀匡選手が2023年に制したマスターズ・オリンピアの212ポンドクラスです。本戦での最高位は同じく山岸選手が2015年に212で記録した3位とされています。横川選手が狙っているのはマスターズではない本戦の212なので、実現すれば別種の「日本人初」になります。

ジャパンプロでの評価も高く、審査員を務めたIFBBプロリーグの関係者が「日本で審査した中で最も印象的なボディビルダー」「ケオン・ピアソンのようなトップスターたちと肩を並べる存在になる」と語ったことが報じられています(東スポWEB、2026年8月22日確認)。名指しされたピアソンこそ、横川選手が9月に相対する212の現王者です。

212クラスは何が違うのか|96.2kgの上限が生むもう一つの勝負

212は、体重212ポンド(約96.2kg)以下という制限つきのボディビル部門です。2012年に新設され、以来オープンとは独立したタイトルとして争われています。

比べる点メンズ・オープン212
体重上限なし212ポンド(約96.2kg)以下
有利になりやすい体格骨格が大きく高身長身長が低く密度で勝負できる
勝ち筋圧倒的な筋量とバランス上限内でどれだけ詰め込めるか

上限があると何が起きるか。同じ96kgでも、身長が高い選手は薄く見え、低い選手は詰まって見えます。だから212では小柄な選手が有利になりやすく、限られた重量をどこに配分するかという設計の勝負になります。1グラムでも超えれば計量で失格になるため、最終週の水分調整の精度もそのまま順位に響きます。

近年の212は、ケオン・ピアソンとショーン・クラリダの2人が固定的な構図を作っています。ピアソンは2023年にクラリダから王座を奪い、2024年、2025年と守って3連覇中です。クラリダは3年続けて2位に甘んじていますが、2020年の212王者でもあり、いつ逆転してもおかしくない位置にいます。

2025年212の順位選手賞金
1位ケオン・ピアソン5万ドル
2位ショーン・クラリダ2万ドル
3位ルーカス・ガルシア1万2000ドル

横川選手は、この完成された2人の争いに外から割って入る立場です。デビューイヤーの選手がいきなり表彰台に乗るのは簡単ではありませんが、初出場でトップ10に入れるかどうかは、翌年以降の招待や注目度に直結します。

オープン部門の見どころ|サンドウ像を誰が持ち帰るか

土曜夜のメンズ・オープンは、やはり大会の看板です。2025年はデレク・ランスフォードが前年に失った王座を取り返し、2位にハディ・チョーパン、3位にアンドリュー・ジャックドが入りました。前年王者のサムソン・ダウダは4位まで下げています。

2025年オープンの順位選手賞金
1位デレク・ランスフォード60万ドル
2位ハディ・チョーパン25万ドル
3位アンドリュー・ジャックド10万ドル
4位サムソン・ダウダ4万ドル
5位マーティン・フィッツウォーター3万ドル

2024年にダウダ、2025年にランスフォードと王者が入れ替わっている状況なので、2026年も一強では収まりにくい年になりそうです。出場者の顔ぶれは大会直前まで動きますから、確定情報は公式発表を待つのが確実です。この記事では、9月の時点でどの椅子が空いているのかという構図までにとどめておきます。

決勝だけ観ると結果に納得できない|勝負はプリジャッジでほぼ終わっている

ここからが、この記事でいちばん伝えたいところです。オリンピアを初めて観る人が必ずぶつかる落とし穴があります。土曜の夜、照明が落ちて音楽が鳴り、選手が一人ずつ登場してポージングを披露する。あの華やかなショーを最後まで観て、発表された順位に「え、なんであの選手が上なの」と思う。これがほぼ全員の初回体験です。

理由ははっきりしています。順位を決めているのは、あの夜のショーではないからです。

勝負を決めているのはプリジャッジという地味な審査

決勝の前に行われるプリジャッジ(事前審査)が、事実上の本番です。ここでは明るい照明の下、選手全員が同じ規定ポーズを同じ順番でとり、審査員が横一列に並べて比べます。音楽もパフォーマンスもありません。純粋に体だけを見る時間です。

フロントダブルバイセップス
フロントダブルバイセップスのフォームと、主に効く部位(力こぶ(上腕二頭筋)・肩(三角筋)・前腕)を示した図
効く部位 力こぶ(上腕二頭筋)肩(三角筋)前腕

正面から見る比較の起点になるのが、このフロントダブルバイセップスです。腕を見せるポーズという印象がありますが、審査員は同時に肩の丸み、胸の厚み、腹筋の締まり、脚の張りまで一度に確認しています。ここで最初の序列がおおよそ決まります。

バックダブルバイセップス
バックダブルバイセップスのフォームと、主に効く部位(背中(広背筋・僧帽筋)・力こぶ(上腕二頭筋))を示した図
効く部位 背中(広背筋・僧帽筋)力こぶ(上腕二頭筋)

そして上位の入れ替わりが最も起きやすいのが、背面のバックダブルバイセップスです。背中は本人から見えないため、作り込みの差がそのまま出ます。「オリンピアは背中で決まる」と言われるのは、正面では互角に見える選手たちに、ここで明確な差がつくからです。規定ポーズ7種がそれぞれ何を見せているのかはボディビルの規定ポーズ7種を図解にまとめてあるので、観る前に一通り目を通しておくと画面の情報量が変わります。

コールアウトの順番が、順位の予告になっている

プリジャッジを観るときの最大の楽しみが、コールアウトです。審査員は選手をまとめてステージ中央に呼び出し、並べて比較します。この呼び出しには強い意味があります。

最初のコールアウトに呼ばれた選手たちが、その日の上位候補です。しかも中央に立たされた選手ほど評価が高い傾向があります。2回目、3回目と呼び出しが進むにつれて、順位帯は下に降りていきます。つまりコールアウトを見ているだけで、発表前に順位表がおおむね見えてしまいます。

日本の視聴者が「納得できない」と感じるのは、この情報を丸ごと飛ばしているからです。決勝の夜だけ観ると、全員が同じように仕上がって見え、ポージングの上手さやパフォーマンスの派手さで印象が決まってしまいます。実際の審査はその前日、明るい照明の下で終わっているのです。

日本時間だと、その大事な審査が深夜1時半に落ちる

そして厄介なことに、2026年の日程はこの落とし穴を大きくします。

部門プリジャッジ(日本時間)決勝(日本時間)
212(横川選手)9/26(土)1:309/26(土)10:00
メンズ・オープン9/26(土)10:00のショー内9/27(日)11:00

212のプリジャッジは土曜の午前1時30分、つまり金曜の深夜です。決勝は同じ土曜の朝10時。普通に生活していれば、深夜を飛ばして朝の決勝だけ観ることになります。順位が決まった審査を寝過ごして、結果発表だけを観る形です。

メンズ・オープンはもう少し親切で、プリジャッジが金曜夜のショーの中に組み込まれています。日本時間では土曜の午前10時、212の決勝と同じ枠です。ここを観ておくと、翌日曜の朝に発表される順位がまったく違って見えます。

観る時間を1回しか取れないなら、日本時間9月26日(土)の午前10時を選ぶのが最も情報量が多い、というのが日程表から読み取れる結論です。212の決着とオープンの実質的な審査が、同じ枠に入っているからです。採点の4つの観点やカテゴリーごとの見どころといった基礎はボディビル大会の見方・楽しみ方入門で扱っているので、そちらは通年で使える観戦の教科書として、この記事は2026年大会に限った日程と注目選手のガイドとして使い分けてください。

まとめ

  • 2026年のミスター・オリンピアは9月24〜27日、ラスベガス開催。アマチュア戦は9月21〜23日に先行する
  • 決勝はオーリンズ・アリーナ、プリジャッジとエキスポはラスベガス・コンベンションセンター、その他はパームス・カジノ・リゾート
  • 金曜と土曜で出る部門が違う。212は金曜、メンズ・オープンは土曜。「決勝は土曜」と思い込むと212を見逃す
  • 日本時間では212の決着が9月26日(土)午前10時、サンドウ像の決着が9月27日(日)午前11時
  • 横川尚隆選手が挑むのはオープンではなく212ポンドクラス。現王者はケオン・ピアソンで3連覇中
  • 順位はプリジャッジでほぼ決まっている。コールアウトの順番を知って観ると、結果発表の見え方が変わる

ご注意: 日程・開始時刻・出場部門・出場選手は主催者の判断で変更されることがあります。この記事はオリンピア公式サイトのウィークエンド・スケジュールおよびチケット案内、各種報道を2026年8月22日に確認して書いたものです。観戦や配信の購入前に、必ず公式の最新発表をご確認ください。また、トップ選手が本番に向けて行う増量・減量や水分調整は、専門家の管理下で短期間だけ実施される競技上の手段です。一般の読者がそのまま真似るものではありません。

よくある質問(FAQ)

ミスター・オリンピア2026はいつ開催ですか?
プロ部門のオリンピア・ウィークエンドは2026年9月24日(木)から27日(日)まで、アメリカ・ラスベガスで開催されます。その前の9月21日(月)から23日(水)にはアマチュア大会が行われます(オリンピア公式サイトのウィークエンド・スケジュール、2026年8月22日確認)。
横川尚隆選手はいつステージに立ちますか?
横川選手が出場する212ポンドクラスは、現地9月25日(金)朝のプリジャッジと同日夜のフライデー・ファイナルで争われます。日本時間では9月26日(土)の午前1時30分ごろと午前10時ごろにあたります。開始時刻は公式スケジュール記載のもので、当日の進行によって前後します。
メンズ・オープン(本家ミスター・オリンピア)の決勝は何曜日ですか?
現地9月26日(土)夜のサタデー・ファイナルです。日本時間では9月27日(日)の午前11時ごろになります。ただしオープンのプリジャッジは前日25日(金)夜のショーの中で行われるため、順位の大勢は土曜の決勝が始まる前に固まっています。