スパルタンレース富士・裾野|2026年は7月25日、標高1200mでSUPER10km・SPRINT5km
スパルタンレースの国内会場の中でも、とりわけ人気なのが静岡・裾野の富士山麓で開催される「Mt.FUJI Susono」。標高約1200mの準高地、夏のスキー場(ゲレンデ)を舞台にした、涼しくもタフな名物レースです。ここで脚を奪うのは、多くの人が身構える登りではなく下りのほう。急斜面を下るあいだ、太ももはブレーキをかけ続けるエキセントリック収縮を強いられ、それが後半の踏ん張りのきかなさとして返ってきます。平地より涼しいのは事実ですが、涼しさは熱中症の免除ではありませんし、薄い空気のせいで序盤に飛ばした人ほど登りで詰まります。
- 会場はスノーパークイエティ(静岡県裾野市)。標高約1200mの夏のゲレンデで、種目はSUPER・SPRINT・KIDS
- 脚を削るのは登りより下り。事前に下り坂とスクワットのゆっくり下ろす動作を入れておく
- 空気が薄いので序盤で飛ばさない。登りは歩いてでも一定ペースを保つほうが後半が残る
- 平地より数℃低いが涼しい=安全ではない。水分・塩分・日焼け対策は平地と同じだけ要る
開催概要(2026年): Mt.FUJI Susono は 2026年7月25日(土)にスノーパークイエティ(静岡県裾野市須山字藤原2428)で開催され、すでに終了しています。種目は SUPER・SPRINT・KIDS でした。次のシーズンの日程・種目・参加費は未発表です。エントリーを考えている人は公式サイトで発表を確認してください。この記事は、標高1200mの夏レースがどう進むかを知るための会場ガイドとして残しています。
なぜ「富士・裾野」が名物会場なのか
Mt.FUJI Susono が特別なのは、その舞台立てにあります。会場のスノーパークイエティは、冬はスキー場として使われる富士山麓・標高約1200mの準高地。そのゲレンデ(スキー場の斜面)を、夏にそのまま障害物レースのコースとして使います。
これが何を意味するかというと、コースが「登り」と「下り」だらけだということ。平地の会場(海浜公園など)とは、走る質がまるで違います。目の前にそびえる富士山を眺めながら、緑のゲレンデを這うように登り、泥と障害をくぐり抜ける。この非日常の景観とタフさが、Mt.FUJI Susono が「一度は出たい会場」と言われる理由です。日本上陸から節目を迎えたスパルタンレースの中でも、象徴的な一戦と言えます。
同じ富士山でも、障害物を越えながらゲレンデを登り下りするこの大会と違い、吉田口登山道を山頂までひたすら登るのが「富士登山競走」です。山頂コースは資格制で、五合目コースかクライムランで基準タイムを出す必要があり、その取り方と完走率を公式の結果から整理しています。
2026年 国内開催スケジュール
スパルタンレースは日本各地で開催されます。2026年の主な国内開催地は次のとおりです(記事執筆時点の公式発表より)。
| 開催地 | 時期の目安 | 会場 |
|---|---|---|
| Mt.FUJI Susono(静岡・裾野) | 7月 | スノーパークイエティ |
| Niigata(新潟) | 9月 | ロッテアライリゾート |
| Chiba Inage Beach(千葉) | 11月 | 稲毛海浜公園 |
| Oita(大分) | 12月 | 大分スポーツ公園 |
会場によって「山(ゲレンデ)」か「海浜(ビーチ)」かで、コースの性格が大きく変わります。富士・裾野と新潟は“登り主体の山”、千葉は“砂浜のビーチ”。同じスパルタンでも会場ごとに攻略が違うのが面白いところです。会場選びの考え方は「日本の開催場所・大会の探し方」でも整理しています。日程は変わることがあるので、必ず公式で確認を。
種目と参加費の目安
Mt.FUJI Susono では、代表的に次の種目が開催されます。距離・障害物の数は目安です。
| 種目 | 距離の目安 | 障害物 | 対象 |
|---|---|---|---|
| SUPER | 約10km | 25前後 | 中級〜 |
| SPRINT | 約5km | 20前後 | 初心者向け |
| KIDS | 短距離 | 少なめ | 子ども向け |
参加費は種目・カテゴリ(エリート/エイジグループ/オープン)によって分かれ、おおよそ SPRINT で1万円台後半、SUPER で2万円前後が目安です(別途、保険料・システム利用料・消費税などが加算されます)。スタート時間はウェーブ(時間帯別スタート)で細かく分かれ、エリート→エイジグループ→オープンの順に進むのが一般的です。正確な参加費・スタート時間は公式のエントリーページで確認してください。初参加なら、まずは完走しやすいSPRINTから。全体像は「スパルタンレースとは?完全ガイド」をどうぞ。
【攻略の核心】標高1200m・夏のゲレンデをどう走るか
Mt.FUJI Susono を語るうえで欠かせないのが、「準高地・夏・ゲレンデ」という三つの条件です。ここが平地レースと最も違うポイントで、対策の差が完走を左右します。
① 涼しいが油断は禁物。それでも熱中症対策を
標高1200mは、平地より気温が数℃低い傾向があります。「夏でも比較的涼しい」のは富士・裾野の利点。ただし「涼しい=安全」ではありません。強い日差しの下、長時間の高強度運動を続ければ、熱中症・脱水のリスクは十分にあります。環境省・厚生労働省も、屋外での運動時はこまめな水分・塩分補給と、暑さ指数(WGBT)への注意を呼びかけています(熱中症予防の公的情報より、2026年7月20日確認)。水分・塩分タブレット・日焼け対策は必ず準備しましょう(「夏の水分補給と熱中症対策」「持ち物チェックリスト」)。
② 空気が薄い。序盤で飛ばさない
標高が上がると、平地より空気中の酸素が少し薄くなります。1200mは高山病を強く心配するほどの高地ではありませんが、登坂を全力で駆け上がると、平地より息が上がりやすいと感じる人は少なくありません。対策はシンプルで、序盤で飛ばさず、登りは歩いてでも一定ペースを保つこと。心拍を上げすぎない“ゾーン管理”が、後半の失速を防ぎます(有酸素の強度の考え方は「ゾーン2トレーニング」)。
③ 登りと下り。“下り”で脚がやられる
ゲレンデコースは登りがきついのは当然ですが、見落とされがちなのが「下り」の負担です。急斜面を下るとき、太もも(大腿四頭筋)はブレーキをかけ続けるエキセントリック(伸びながら耐える)収縮を強いられ、これが翌日以降の激しい筋肉痛や、レース後半の脚の踏ん張りのきかなさにつながります(「エキセントリック動作を効かせる」)。だからこそ、事前の練習に下り坂を下る動きや、スクワットの“ゆっくり下ろす”トレーニングを入れておくと、当日の脚が最後までもちます。
脚の使い方と同じくらい、下りでは足元の作りも効きます。標高1200mのゲレンデは朝露や雨で草が滑るので、グリップを担うラグの深さは早めに確認しておきたいところです。「スパルタンレース・OCRシューズおすすめランキング15選」は、泥と水を前提にした作りが仕様欄から読み取れる足を上に置いてあるので、ゲレンデ会場ならその上位から当たると外れにくくなります。
事前の準備とトレーニング
富士・裾野は登坂主体なので、「走力」だけでなく「登る脚」と「上半身の引く力」が要ります。
- 下半身の持久力は、スクワットやランジに加えて階段・坂道での登坂練習で養います(「完走のためのトレーニング」)。
- 下りに耐える脚づくりには、ゆっくり下ろすスクワットと下り坂ウォークが効きます。
- 引く力とぶら下がりは、懸垂で鍛えておくと障害物で差が出ます(「障害物一覧と攻略法」「握力・前腕の鍛え方」)。
- グリップ(握力)は、ロープやモンキーバーで滑らないために欠かせません。
本番までの日数が少ないときは、無理に追い込むよりコンディションを整えることを優先しましょう。直前の過度な追い込みは、疲労を残すだけで逆効果です。3日前から当日の朝までの過ごし方は「スパルタンレース直前ガイド」に詳しくまとめました。
ゲレンデがきつすぎると感じるなら、春に千葉で開かれる「東京ドイツ村ガイド」のほうが入口としては穏やかです。芝生の丘が舞台で標高差が小さく、都心から車で1時間弱。裾野の“標高と下り”に対して、ドイツ村は“起伏の繰り返しと暑さ”が課題という違いがあります。
アクセス・当日の注意
- 会場は標高1200mの山の上にあり、車でのアクセスが基本になります。会場までの道や駐車場、シャトルバスの有無は公式の案内で確認してください。
- ウェーブスタートは午前中からで、とにかく朝が早いイベントです。集合・受付時間には余裕を持って。
- 山の天気は変わりやすいので、雨・気温低下・風への備え(着替え・防寒・タオル)をしておきます。
- もとより泥と水のイベントで、基本は雨天決行。着替えとゴミ袋を用意し、汚れてよい靴で臨みましょう。
標高が高いぶん、スタート前やゴール後は思ったより肌寒いことがあります。濡れた体は一気に冷えるので、ゴール後にすぐ羽織れるものと乾いたタオルを用意しておくと快適です。
初参加の人へ
初めての富士・裾野なら、SPRINT(約5km)+仲間と参加が王道です。登り下りはタフですが、富士山を望むロケーションと、泥まみれで助け合うお祭り感は、この会場ならでは。障害物は無理なら“ペナルティ(バーピー等)”で先に進めるので、「全部クリアできなくても完走できる」のがスパルタンの懐の深さです。まずはエントリーして、あの斜面を自分の脚で登る体験を味わってみてください。家族や仲間と行くなら、応援・観戦やキッズレースの楽しみ方は「観戦・応援ガイド」も参考に。
まとめ
- Mt.FUJI Susono は静岡・裾野の富士山麓、標高1200mのスキー場が舞台の名物レース
- 2026年は7月25日(土)・スノーパークイエティで開催され、終了済み(次シーズンの日程は必ず公式で確認)
- コースは登り・下りだらけのゲレンデ。平地会場とは攻略がまるで違う
- 攻略の核心は①涼しくても熱中症対策 ②薄い空気で序盤飛ばさない ③下りで脚がやられる(下り対策)
- 初参加はSPRINT+仲間と。全部クリアできなくてもペナルティで完走できる
ご注意: 開催日・種目・参加費は主催者の判断で変わります。エントリーの前に公式サイトで、スタート時刻・年齢制限・キャンセル規定・参加同意書の内容を自分の目で確かめてください。標高1200mのゲレンデを上って下るコースなので、下りで脚を使い切ると歩けなくなります。泥や岩で擦り傷を作りやすく、傷が深い・汚れが落ちないときは当日のうちに処置を受けてください。心臓や血圧で治療中の方、暑さに弱い自覚のある方は、参加の可否を主治医に確認してから申し込みを。
よくある質問(FAQ)
- スパルタンレース富士・裾野(Mt.FUJI Susono)はいつ開催されますか?
- 2026年大会は7月25日(土)にスノーパークイエティ(静岡県裾野市須山字藤原2428)で開催され、すでに終了しています。種目はSUPER・SPRINT・KIDSでした。次シーズンの日程・種目・参加費は2026年9月22日時点で未発表です。国内の他会場は11月に千葉・稲毛海浜公園、12月に大分スポーツ公園が残っています。
- 富士・裾野はどんなコースで、参加費はいくらでしたか?
- 標高約1200mのスキー場ゲレンデをそのまま使うので、登りと下りだけで構成される特殊な会場です。距離はSUPERが約10kmで障害物25前後、SPRINTが約5kmで20前後。参加費はカテゴリで分かれ、2026年大会の目安はSPRINTが1万円台後半、SUPERが2万円前後でした(別途、保険料・システム利用料・消費税)。次回の金額は発表待ちです。
- 標高1200mの夏のゲレンデで、何を準備すればいいですか?
- 準備の中心は下りと呼吸の2つです。ブレーキをかけ続ける下りで太ももが削られるので、下り坂に耐える脚を先に作っておくこと。標高1200mは高山病を心配する高さではありませんが、登坂を全力で駆け上がると平地より息が上がりやすいので、序盤は歩いてでも一定ペースを保ちます。平地より数℃低いとはいえ涼しい=安全ではないため、水分と塩分、日焼け対策は屋外レースと同じだけ要ります。朝露や雨で草が滑るので、靴はラグの深さを先に確認してください。