アーノルド・クラシック2027は3月4〜7日コロンバス|決勝は日本時間3月7日朝9時、賞金75万ドル
2027年のアーノルド・クラシックは、3月4日から7日にかけてアメリカ・オハイオ州コロンバスで開かれます。日程も会場も公式サイトに出ていて、チケットの販売はもう始まっています。それなのに日本語で「アーノルドクラシック 2027」と検索してみると、出てくるのは2026年大会の結果速報か、観戦した人の雑感か、YouTubeの切り抜きばかりです。何日の何時に、どのホールで、どの部門が動くのか。日本にいる自分は何時に起きればいいのか。そこまで書いたページが見当たりません。
この記事では、アーノルド・スポーツ・フェスティバル公式サイトの2027年スケジュールとチケットページ(いずれも2026年9月21日確認)をもとに、日程・会場・チケット・日本時間への換算を一枚にまとめます。あわせて、前回大会で起きた「賞金の逆転」についても触れます。長いあいだ「オリンピアに次ぐ二番手」と説明されてきたこの大会は、少なくとも金額の面ではもう二番手ではありません。
- 会期は2027年3月4日(木)〜7日(日)、コロンバス・コンベンションセンター
- ボディビルの競技は館内のバテル・グランド。オープン部門は5日(金)夜に予選、6日(土)夜に決勝
- 決勝の開始は現地19時=日本時間3月7日(日)午前9時ごろ。開催週はまだ冬時間なので時差は14時間
- 前回2026年の優勝賞金は75万ドルで、オリンピアの60万ドルを上回った
2027年の日程|4日間のうち、ボディビルが動くのは金曜と土曜の夜
アーノルド・クラシックは単独の大会ではなく、「アーノルド・スポーツ・フェスティバル」という巨大な催しの中の一競技です。会期そのものは木曜から日曜までの4日間ありますが、ボディビルのステージが立つのは実質的に金曜と土曜の2日だけ。木曜はアマチュア戦とエキスポの前半、日曜はセミナーとエキスポの締めにあてられています。
公式スケジュールを日ごとに並べると、こうなります。
| 現地の日付 | 主な内容 | 会場 |
|---|---|---|
| 3月4日(木) | アマチュア・ボディビル(8:00〜18:00)、エキスポ(12:00〜17:00)、IFBBプロリーグのミート&グリート(19:00〜21:00) | バテル・グランド/コンベンションセンター/ヒルトン・コロンバス・ダウンタウン |
| 3月5日(金) | クラシックフィジーク予選・フィットネス予選・ウェルネス予選(12:30〜13:30)、夜はオープン部門の予選とクラシックフィジーク決勝など(19:00〜21:30) | バテル・グランド |
| 3月6日(土) | 車いす部門(10:00〜11:00)、メンズフィジーク予選・ビキニ予選(11:00〜12:00)、夜はオープン部門の決勝とメンズフィジーク決勝など(19:00〜22:00) | バテル・グランド |
| 3月7日(日) | アーノルド・ショーケース・セミナー(9:30〜13:00)、エキスポ最終日(10:00〜16:00) | バテル・グランド/コンベンションセンター |
ここで一つ注意点があります。オープン部門を観たい人が押さえるべきなのは土曜の夜で、日曜ではありません。日曜はエキスポとセミナーの日で、ボディビルの競技は組まれていないからです。旅程を組むときに最終日を決勝だと思い込むと、いちばん観たいものを逃します。
もう一つ、順位が決まる仕組みも知っておくと観かたが変わります。オープン部門は金曜の夜に予選(プリジャッジ)をやり、審査員はそこで比較審査をほぼ終えています。土曜の決勝は、そこで固まった評価を確認しながら順位を発表していく場です。つまり「金曜の夜には大勢が決まっている」。ドラマを最初から追うなら金曜も観る価値があります。
会場はコロンバス・コンベンションセンター|競技も物販も同じ建物の中
会場はオハイオ州コロンバスのコロンバス・コンベンションセンター(Greater Columbus Convention Center)です。ボディビル、クラシックフィジーク、メンズフィジーク、ビキニ、ウェルネスといったステージ競技は、その中のバテル・グランド(Battelle Grand)という大ホールで行われます。
この大会が他と違うのは、同じ建物の中でアーノルド・エキスポが4日間ずっと同時進行している点です。公式スケジュールでもエキスポは木曜の12時から日曜の16時まで通しで組まれていて、競技が行われている時間帯とほぼ重なります。競技を観に行くというより、フィットネス産業の展示会に行ったらその中央でボディビルの世界大会をやっている、という構造の催しです。チケットもエキスポ入場とボディビル観戦で別々に売られています。
大会そのものの成り立ちや歴代の王者、山岸秀匡選手の2016年の優勝といった「この大会は何者なのか」は、アーノルド・クラシックとは? にまとめてあります。この記事は2027年大会の日程・チケット・観かたに絞っているので、大会の背景から知りたい方はそちらを先に読んでください。
日本から観るなら|時差は13時間ではなく14時間
日本にいる読者にとって、いちばん実用的な情報がここです。コロンバスは米東部時間ですが、この週はまだアメリカの夏時間に入っていません。米国の夏時間は3月の第2日曜から始まり、2027年はそれが3月14日。会期の3月4〜7日は冬時間(EST)のままです。
よくある間違いが、東部時間との差を13時間で計算してしまうことです。夏時間なら13時間ですが、この週は14時間。1時間ずれると、決勝の冒頭を丸ごと見逃します。
| 現地時刻(コロンバス) | 日本時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 3月5日(金)12:30 | 3月6日(土)2:30 | クラシックフィジーク予選ほか |
| 3月5日(金)19:00 | 3月6日(土)9:00 | オープン部門の予選、クラシックフィジーク決勝 |
| 3月6日(土)11:00 | 3月7日(日)1:00 | メンズフィジーク予選、ビキニ予選 |
| 3月6日(土)19:00 | 3月7日(日)9:00 | オープン部門の決勝 |
| 3月6日(土)22:00 | 3月7日(日)12:00 | 決勝の終了予定 |
日本時間で言えば、土曜の朝9時に予選、日曜の朝9時から正午にかけて決勝という並びです。週末の朝にあたるので、深夜に起きる必要がある大会の中ではかなり観やすいほうです。秋のオリンピアは決勝が日本時間の日曜午前になることが多く、時間帯としては近い感覚になります(ミスター・オリンピア2026の日程と日本時間 に2026年ぶんの換算表があります。春のアーノルドと秋のオリンピアで、プロボディビルの1年は組み立てられています)。
配信については、2027年大会ぶんの案内は今回調べた範囲(2026年9月21日確認)では公式サイトに出ていませんでした。日程とチケットが先に出て、配信の告知は会期が近づいてから追加されるという順番になっています。結果を知らずに観たいなら、年明けごろから公式サイトのトップを見ておくことになります。
前回2026年に起きたこと|アンドリュー・ジャックドの75万ドル
2027年大会を観る前に、前回の顔ぶれを押さえておくと楽しめます。2026年3月のオープン部門を制したのは、ナイジェリア出身のアンドリュー・ジャックド選手でした。そしてこの大会がいちばん話題になったのは、彼が受け取った金額のほうです。
| 順位 | 選手 | 賞金 |
|---|---|---|
| 1位 | アンドリュー・ジャックド | 75万ドル |
| 2位 | ニック・ウォーカー | 25万ドル |
| 3位 | ハディ・チュープアン | 15万ドル |
ジャックド選手はさらに、ポージングの出来を評価するエド・コーニー・ベストポーザー賞も受け、1万ドルを上乗せしています。この75万ドルはアーノルド・クラシック史上最高額だと海外のボディビル専門メディアが報じており、日本円にすると1億円を超える規模です(賞金額は主催の公式発表として一覧で確認できたものではないため、報道をもとにした数字として読んでください。2026年9月21日確認)。
2027年の賞金額は、この記事を書いている時点ではまだ発表されていません。前回の水準が据え置かれるのか、さらに上がるのかは大会が近づくまで分からない部分です。
賞金だけ見ると序列は入れ替わっている
ここが今のアーノルド・クラシックを語るうえで、いちばん面白いところです。
ミスター・オリンピア は長らくプロボディビルの頂点とされてきた大会で、2025年のメンズ・オープン優勝賞金は60万ドルでした。一方でアーノルド・クラシックの2026年の優勝賞金は75万ドル。金額だけを比べると、「オリンピアに次ぐ二番手」という説明はもう成り立ちません。
| ミスター・オリンピア | アーノルド・クラシック | |
|---|---|---|
| 直近の優勝賞金 | 60万ドル(2025年) | 75万ドル(2026年) |
| 時期と場所 | 秋・ラスベガス | 春・オハイオ州コロンバス |
| 位置づけ | 「世界一」の称号(サンドウ像) | 世界最大級のスポーツ見本市の中核 |
それでも「格」の序列はほとんど動いていません。金額が抜かれても評価が入れ替わらない理由は、大きく2つあります。
- 勝っても称号が残らない。ボディビルの世界で選手が求めているのは金額ではなく呼び名です。オリンピアを勝った選手は生涯「ミスター・オリンピア」と呼ばれ、何度勝ったかが歴代の序列そのものになって引退後の価値まで決めます。アーノルド・クラシックにはこの呼び名がありません
- 頂点を争う全員がそろうとは限らない。オリンピアは「その年の世界一を決める場」として全員が狙いにいきますが、アーノルドは3月開催なので、9月のオリンピアに照準を合わせている選手がコンディションの都合で回避することがあります
この構造が残っているかぎり、賞金が逆転しても「格」の評価は簡単には入れ替わりません。裏を返せば、賞金を大きく積むというのは主催側が「それでも一線級を呼ぶ」ための投資でもあります。この構図が続くのか、2027年に金額がどう動くのかは、大会の位置づけそのものを映す数字として見ておく価値があります。
なお、オープン部門と同じ夜に決勝が行われるクラシックフィジークは、オープンとは審査の物差しが違う部門です。体重の上限が身長ごとに決められていて、ひたすら大きくする競技ではありません。部門ごとの見分け方は クラシックフィジークとは? にまとめてあります。
ボディビルだけの大会ではない|ルイ・サイア杯を懸けたストロングマン
同じ会期には、世界最強の力自慢を決めるアーノルド・ストロングマン・クラシックも動きます。優勝者にはルイ・サイア杯(Louis Cyr Trophy)が贈られ、6種目の合計で争われます。バーベルの代わりに丸太や巨石を扱う競技なので、同じ会場でもボディビルとは見どころがまったく別物です。
ここで一つ、公式サイトを読むときの注意があります。ストロングマンの紹介ページには開催日が「Friday, March 4 and Saturday, March 5」と書かれているのですが、同じ公式サイトの全体スケジュールでは3月4日は木曜、3月5日は金曜です。曜日と日付が公式の中で食い違っています。チケットページのほうは「Friday」「Saturday」という曜日表記で売られているため、日付で合わせるのか曜日で合わせるのかがはっきりしません。ストロングマンを目当てに渡航日を決めるなら、確定したスケジュールが出るのを待つか、主催に直接確認したほうが安全です(2026年9月21日確認)。
6種目の内訳は、この時点では公式に発表されていません。
チケットは既に発売中|土曜の夜がいちばん高い
2027年大会のチケットは公式サイトで販売中です。価格を見ると、この大会の「どこが本番なのか」がそのまま値段に出ています。
| 券種 | 価格(米ドル) |
|---|---|
| 金曜夜の決勝(プレミアム指定/指定/バルコニー) | 120.00/105.00/90.00 |
| 土曜夜の決勝(プレミアム指定/指定/バルコニー) | 152.50/122.50/102.50 |
| ボディビルVIP(ゴールド/シルバー) | 699.00〜849.00/549.00 |
| ストロングマン(金曜/土曜のプレミアム指定) | 79.99/124.99 |
| エキスポ4日通し(通常/ファストパス/アルティメット) | 149.99/189.99/249.99 |
同じ「夜の決勝」でも、オープン部門の決勝がある土曜のほうが席種に応じて1〜3割高く設定されています(差がいちばん大きいのは最上位のプレミアム指定で、120.00ドルから152.50ドルへと3割近く上がります)。なお金曜夜の決勝はクラシックフィジークやフィットネスの決勝で、オープン部門についてはこの夜が予選です。エキスポの1日券はおよそ40ドルから87.50ドルの幅です。プラチナVIPは既に売り切れと表示されており、公式には「VIP・アルティメットエキスポ・4日通しは事前販売のみ」と注記されています。表示価格は2月28日までの適用と書かれているので、直前に買うと条件が変わる可能性があります(いずれも2026年9月21日確認)。
「アーノルド・クラシック」は年に一度ではない|チケットを取る前に会場名で確かめる
この大会について調べていて、いちばん事故が起きやすいのがここです。「アーノルド・クラシック」という名前の大会は、世界に複数あります。
シュワルツェネッガーの名を冠したこのイベントはフランチャイズのように各地域へ展開していて、それぞれ別の日程で開かれています。日本語でも英語でも、検索すると各地域版のニュースが混ざって出てくるため、「3月19日から」と書いてある記事を読んでコロンバスのチケットを取ろうとする、といった取り違えが起きます。
| 大会 | 2027年の時期 | 開催地 |
|---|---|---|
| アーノルド・スポーツ・フェスティバル(本戦) | 3月4〜7日 | 米オハイオ州コロンバス |
| アーノルド・スポーツ・フェスティバルUK | 3月19〜21日 | 英バーミンガム(NEC) |
| アーノルド・スポーツ・フェスティバル南米 | 4月23〜25日 | ブラジル・サンパウロ |
| アフリカ版・オーストラリア版 | 未確認 | 南アフリカ/豪メルボルン |
厄介なのは、地域版も本物のプロ大会だという点です。2026年のアーノルド・クラシックUKはアンドリュー・ジャックド選手が制しており、賞金は25万ドル規模だったと現地の報道にあります。「格下のローカル大会」ではなく、同じ看板を掲げて別の日に開かれている別の大会だということです。だから記事の見出しだけでは区別がつきません。
取り違えないための確認手順は、実質3つで済みます。
- 記事やチケットのページに会場名が書いてあるかを見る。コロンバスの本戦なら必ず「Columbus Convention Center」か「Battelle Grand」が出てきます。NEC、バーミンガム、サンパウロと書いてあれば別の大会です
- 日付が3月4〜7日から外れていたら本戦ではないと考える。UK版は2週間後、南米版は1か月半後です
- 検索するときは「Arnold Classic」ではなく「Arnold Sports Festival Columbus」で引く。地域版のニュースがほぼ落ちます
もう一つ、地域版どうしの混同にも注意が必要です。アフリカ版とオーストラリア版の2027年の日程は、今回調べた範囲では確認できませんでした。過去の開催月から逆算して旅程を組むより、各公式の告知を待つほうが確実です。
まとめ
- 2027年のアーノルド・クラシックは3月4日(木)〜7日(日)、コロンバス・コンベンションセンターのバテル・グランドで開催される
- オープン部門は5日(金)夜に予選、6日(土)夜に決勝。日曜はエキスポとセミナーの日で競技はない
- 決勝の開始は現地19時=日本時間3月7日(日)午前9時ごろ。この週はまだ冬時間なので時差は14時間で計算する
- 前回2026年の優勝賞金は75万ドルで、オリンピアの60万ドルを上回った。それでも称号の重みで「格」の序列は動いていない
- 同じ名前の大会がUK・南米などにもあるので、チケットを取る前に会場名で本戦かどうかを確かめる
ご注意: 日程・チケット価格・会場はアーノルド・スポーツ・フェスティバル公式サイト(スケジュールおよびチケットページ)を2026年9月21日に確認したものです。大会の進行や価格は主催者の判断で変更されることがあるため、渡航や購入の前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。賞金額と2026年の順位は公式の一覧としては確認できず、各種公開記録によるものです。また、トッププロが大会に向けて行う減量・調整は一般の健康的な体づくりとは別の領域を含むため、そのまま真似るべきものではありません。
よくある質問(FAQ)
- アーノルド・クラシック2027はいつ開催ですか?
- 2027年3月4日(木)から7日(日)までの4日間、アメリカ・オハイオ州コロンバスのコロンバス・コンベンションセンターで開催されます。ボディビルのオープン部門は5日(金)夜に予選、6日(土)夜に決勝という並びです(アーノルド・スポーツ・フェスティバル公式スケジュール、2026年9月21日確認)。
- オープン部門の決勝は日本時間で何時からですか?
- 現地3月6日(土)19時開始なので、日本時間では3月7日(日)の午前9時ごろです。開催週はまだアメリカの夏時間に入っていないため、時差は13時間ではなく14時間になります。終了予定の現地22時は日本時間で同日の正午ごろです。
- 優勝賞金はいくらですか?
- 2026年大会ではメンズ・オープン優勝のアンドリュー・ジャックド選手に75万ドルが支払われ、アーノルド・クラシック史上最高額と報じられています。2位のニック・ウォーカー選手が25万ドル、3位のハディ・チュープアン選手が15万ドルでした。2027年の賞金額は現時点では発表されていません。