青梅マラソン2027|2月21日11:30号砲の30km。前回の関門表では均等8分/kmだと20.6kmの余白は12秒

2026年11月4日 公開 / 2026年11月4日 更新
山あいの川沿いの道を冬のランニングウェアの集団が走り、奥では折り返しの矢印へ向かって坂を上る列が続く線画イラスト。手前のランナーが腕時計でペースを確かめている

青梅マラソン2027(第59回)は2027年2月21日(日)に開かれ、30kmは11:30、10kmは9:30にスタートします。ゴールは住友金属鉱山アリーナ青梅(青梅市総合体育館)です。一般枠のエントリーは11月3日の23:59で締め切られたので、ここからは出走が決まった人が本番までの組み立てを考える時期になります。今日(11月4日)から本番までは109日、15週と少しです。

ペースの答えを先に書きます。2027年の関門表はまだ出ていないので、直近の2026年大会の要項で計算しました。30kmの競技終了は号砲から4時間後なので平均は8分00秒/kmですが、関門を見ると均等8分00秒/kmで刻んだ人の余白は、20.6km関門で12秒、25km関門で0秒しかありません。スタートラインを越えるまでに12秒より長くかかれば、20.6kmで止まる計算です。

結論
  • 2027年2月21日(日)、30kmは11:30号砲。2026年大会は15:30に競技終了で、制限は4時間だった
  • 2026年の関門表では、15km 125分・20.6km 165分・25km 200分・30km 240分(号砲から)。累計の平均は15kmだけ8分20秒/kmで、残りは8分00秒/km
  • 15kmから20.6kmの5.6kmは40分しかなく、区間ペースは7分08秒/km。スタートロスが約1分を超えると、ここがいちばん厳しい関門になる
  • 全関門に届く均等ペースは、ロス5分で7分46秒/km、ロス10分で7分31秒/km

青梅マラソン2027の基本情報|2月21日(日)、30kmは11:30号砲で定員12,500人・参加費12,000円

2027年大会の数字は、主催者の一つである報知新聞社の8月15日の発表と、エントリーを受け付けたローソンDO!スポーツのページから拾いました(2026年11月4日確認)。公式サイトは11月4日時点でエントリーへの案内だけになっていて、2027年の大会要項や関門表はまだ載っていません。表の右側には、比べるために2026年大会(第58回)の要項の値を並べました。

項目2027年(第59回)2026年(第58回)の要項
開催日2月21日(日)2月15日(日)
30kmのスタート11:3011:30(競技終了15:30)
10kmのスタート9:309:30(競技終了10:50)
定員30km 12,500人、10km 4,000人同じ
30kmの参加費12,000円+手数料800円11,000円
参加資格(30km)未発表大会当日に満18歳以上
コース(30km)未発表東青梅四丁目スタート、川井で折り返し、住友金属鉱山アリーナ青梅にフィニッシュ

30kmの手数料は、エントリー費の5%にあたる600円と、システム利用料200円の合計です。10kmと30kmの両方には出られず、入金後の種目変更やキャンセルもできません。

青梅は、東京マラソン2027(3月7日)のちょうど14日前です。2026年の要項によると、青梅はRUN as ONE - Tokyo Marathon 2027(一般)の提携大会で、提携大会から抽選で選ばれたランナーに東京マラソン2027の出走権が付く仕組みになっています。東京にも出る人は、2週間後のフルで最後尾スタートの人に何分/kmが要るかを「東京マラソン2027」で先に見ておくと、青梅をどの強さで走るかを決めやすくなります。

関門4か所を号砲からの経過分に直す|累計は8分00秒/kmで並び、15→20.6kmだけ7分08秒/km

2026年大会の要項にある30kmの関門は4か所で、どれも時計の時刻で閉まります。号砲は11:30なので、閉鎖時刻から11:30を引けば、号砲と同時にスタートラインを越えた人の持ち時間になります。

関門(距離・場所)2026年の閉鎖時刻(号砲からの経過)累計の平均ペース前の関門からの区間ペース
15km 大正橋西13:35(125分)8分20秒/km8分20秒/km
20.6km 軍畑大橋14:15(165分)8分00秒/km7分08秒/km
25km 宮ノ平駅西14:50(200分)8分00秒/km7分57秒/km
フィニッシュ 30km 住友金属鉱山アリーナ青梅15:30(240分)8分00秒/km8分00秒/km

ペースは秒を切り捨てて、そのペースなら間に合う側の数字にしてあります。20.6kmの累計は正確には8分00秒6/kmで、25kmとゴールはちょうど8分00秒/kmです。

この表で目を引くのは、15km関門だけが5分ゆるく作られていることです。8分00秒/kmで均等に走った人が各関門に着く時刻を出すと、次のようになります。

  • 15kmには号砲から120分で着き、閉鎖の5分前
  • 20.6kmには164分48秒で着き、閉鎖の12秒前
  • 25kmには200分で着き、閉鎖ちょうど
  • ゴールには240分で着き、競技終了ちょうど

15kmでは5分の余白に見えても、その5分は次の5.6kmで丸ごと回収されます。

15kmを閉鎖ちょうどの125分で通った人は、20.6kmまでの5.6kmを40分、7分08秒/kmで走らなければなりません。8分00秒/kmのつもりで来た人にとっては、1kmあたり52秒速く走る計算です。2026年の要項には「30キロの部では15キロ関門前でも、競技に著しく支障をきたすと判断した場合には、その競技者に競技を中止させることがあります」とも書かれていて、関門は4か所ですが、遅れた人を待ってくれる大会ではありません。

関門の閉鎖時刻を号砲からの分に直す計算は、同じ2月21日に開かれる熊本城マラソンでも使いました。熊本は制限7時間のフルで、14.5kmの関門が平均9分22秒/kmで閉まります。持ち時間の長い大会でも、序盤の1か所だけが詰まっている形は青梅と同じで、関門の割り方は「熊本城マラソン2027」で見比べられます。

スタートロス別の逆算|ロスが約1分を超えると、20.6km関門がいちばん厳しくなる

上の表は、号砲と同時にスタートラインを越えた人の数字です。30kmは12,500人が東青梅四丁目から一斉にスタートするので、後ろに並ぶほどラインを越えるまでに時間がかかります。2026年の要項には、陸連登録者と未登録者を分けて並ばせないという記載はありますが、申告タイム別のブロックや、何分のロスが出るかは書かれていません。そこで、ロスが0〜15分のときに各関門で要る平均ペースを計算しました。

スタートロス15km関門20.6km関門全関門に届く均等ペース
0分8分20秒/km8分00秒/km8分00秒/km(25kmとゴールで決まる)
3分8分08秒/km7分51秒/km7分51秒/km
5分8分00秒/km7分46秒/km7分46秒/km
10分7分40秒/km7分31秒/km7分31秒/km
15分7分20秒/km7分16秒/km7分16秒/km

ロスが約1分08秒までの人は25km関門がわずかに厳しく、それを超えると20.6kmが逆転し、そこから先はずっと20.6km関門が壁です。15km関門がいちばん厳しくなるのは、ロスが約17分52秒を超えてからでした。

ロス5分の人の7分46秒/kmは、30kmを3時間53分で走るペースです。制限4時間の大会でも、後ろに並ぶ人には3時間台後半の走力が要る、と読み替えたほうが実態に近くなります。

コースは川井の折り返しまで上って同じ道を下る|復路の約20km地点に急な上り、その先に20.6km関門

30kmのコースは、東青梅四丁目から青梅街道を奥多摩方面へ上り、川井で折り返して同じ道を戻ってきます。2026年の要項の高低図は30kmのフィニッシュ地点を0mの基準にしていて、折り返し地点は85.8m高いところにあります。

地点(高低図の表示)30kmフィニッシュからの高さ
30kmレース折り返し地点85.8m
大正橋78.6m
青梅・奥多摩境53.6m
御嶽駅前54.6m
よろい橋32.8m
二俣尾駅前57.2m
宮ノ平駅前40.0m
青梅駅前19.6m

往路は折り返しに向かっておおむね上り、復路はおおむね下りです。ところが高低図を復路の向きに読むと、よろい橋(32.8m)から二俣尾駅前(57.2m)まで、全体で24mほど上り返しています。要項のコースガイドは、その途中の約20km地点を「復路の難所、急な登り坂」と書いています。上りがどれだけの距離に分かれているかは図から読めないので、24mが一か所に固まっているとは限りません。

関門と並べると、この上りの意味がはっきりします。折り返して15km関門を過ぎたあと、下りに乗ってペースを上げたい区間の終わりに急な上りがあり、そのあと20.6kmの軍畑大橋で関門が閉まります。7分08秒/kmが要る区間のなかに、いちばんペースが落ちやすい場所が入っている形です。下りで「取り返せる」と思っていると、最後の上りでその計算が崩れます。

往路にも注意書きがあります。スタート直後は「混雑する上クランクになっているのでゆっくり確実に走るところ」、約7.5km地点と約10km地点の付近は道幅が狭いと書かれていました。前が詰まって思うように進めない区間が序盤にあるので、ロスに加えて、最初の10kmで予定より遅れる分も見込んでおきます。

アスリートビブスの受け取りと当日の会場|2026年は前日のアリーナか、当日の河辺小学校

2027年の受け取りの日時と場所は、まだ発表されていません。参考までに2026年大会では、アスリートビブス(ナンバーカード)を次のとおり交付していました。

日時(2026年大会)場所対象
前日2月14日(土)13:00〜16:00住友金属鉱山アリーナ青梅10km・30kmとも
当日2月15日(日)7:30〜8:30青梅市役所10kmの部
当日2月15日(日)8:00〜10:30河辺小学校30kmの部

受け取りは引換券と引き換えに本人だけで、代理はできません。会場周辺に駐車場と駐輪場は無く、車・バイク・自転車での来場は控えるよう書かれています。2026年の流れなら、30kmの人は当日の朝に河辺小学校で受け取ってからスタートへ向かえます。

住友金属鉱山アリーナ青梅(青梅市総合体育館)(東京都青梅市河辺町4-16-1)青梅マラソン 30kmフィニッシュ

11:30のスタートは、9時台に号砲が鳴るフルマラソンより2時間ほど遅く、朝食からスタートまでの間が長くなりがちです。前日から当日の朝にかけて糖質をどう増やすかは「カーボローディングのやり方」に、レースの3日前から何を変えるかまで書いてあります。

雪にも気をつけます。要項には、降雪や道路凍結で開催できない場合は中止で参加費は返金しないとあり、2014年の第48回は大雪で実際に中止になりました。前日の天気予報で雪が出ていたら、移動の手段から考え直しておきます。

東京マラソンの14日前に走る30km|8分40秒/kmで東京を走る人には、青梅の関門は練習にならない

青梅を東京マラソンの前の30km走として使う人は多いですが、ここで比べておきたいのが関門のペースです。東京マラソン2027の記事では、最後尾ブロックからでも8分40秒/kmで刻めば全関門に届く、と計算しました。同じ8分40秒/kmで青梅の30kmを走ると、ロス0分でも15km関門に号砲から130分で着き、5分遅れます。

東京で予定しているペース青梅の均等ペース(ロス5分で7分46秒/km)との差青梅をどう使うか
7分30秒/kmより速い1kmあたり16秒以上の余白東京の予定ペースのまま30kmを通す練習にできる
7分30秒〜7分46秒/km余白は0〜16秒30km通しの練習にはなるが、関門を意識して走る
7分46秒/kmより遅い(8分台を含む)足りない東京より速いペースを30km続けることになる。練習のつもりで出ると関門で止まる

東京の記事の練習表は、長い練習を2月上旬までに済ませ、最後の2週は1回の距離を短くする組み立てでした。青梅の2月21日はちょうどその最後の2週に入る日なので、両方に出るなら青梅を全力の30kmにしない、という判断も要ります。逆に、青梅を本命にしている人にとっては、関門を意識して走る3時間台後半の30kmが本番そのものです。

練習で確かめることは1つで、自分のロスを見込んだ均等ペース(ロス5分なら7分46秒/km)で、上り坂を含む15km前後を通せるかです。12月にこれを試してきつければ、1月は同じペースで動く距離を少しずつ伸ばします。

「15kmは8分20秒でいい」と上りを流す失敗|ロス5分の人を関門ごとにシミュレーションする

青梅でいちばん起きやすい失敗は、15km関門の累計8分20秒/kmを見て、往路の上りを抑えて入る組み立てです。上りで頑張りすぎないのは正しいように見えますし、折り返したあとは下りなので、そこで取り返せるようにも思えます。スタートロス5分の人で、いくつかの組み立てを計算しました。

組み立て(ロス5分)15kmの通過(号砲から)20.6kmの通過結果
8分20秒/kmで15kmへ130分届かない15km関門に5分遅れる
8分00秒/kmで均等125分約170分15kmは閉鎖ちょうど、20.6kmに約4分48秒遅れる
15kmを124分で通過、その後8分00秒/km124分約169分20.6kmに約4分遅れる
15kmを124分で通過、その後7分19秒/km124分165分20.6kmにぎりぎり届く
7分46秒/kmで均等約121分30秒165分全関門に届く(ゴール238分)
15kmまで7分30秒/km、その後7分50秒/km117分30秒約161分20.6kmに約3分40秒の余白

15kmを号砲から124分で通った人は、関門に1分の余裕を持って折り返したつもりになります。ところが残りの5.6kmに使えるのは41分で、7分19秒/kmが要ります。往路を8分前後で走ってきた脚で、復路の下りと約20km地点の急な上りを1kmあたり41秒速く進めるかというと、かなり分の悪い賭けです。

失敗する人に共通するのは、次の2つの取り違えです。

  • 15km関門のゆるさを、30km全体のゆるさだと思っている。実際は累計8分20秒/kmの関門は15kmの1か所だけで、残りの3か所は8分00秒/kmで並んでいる
  • 復路は下りだから速くなると見込んでいる。高低図では折り返しから約86mの下りに見えるが、よろい橋から二俣尾駅前まで24mほど上り返し、その途中の約20km地点を要項は「復路の難所、急な登り坂」としている。7分08秒/kmが要る区間の終わりにその上りが入る

助かる組み立ては、表のいちばん下のように往路で3分以上の貯金を作ることです。上りを7分30秒/kmで進むのがきつければ、7分46秒/kmの均等でも全関門に届きます。どちらにしても、往路を8分台で流す余裕は、ロスのある人にはありません。

関門に追われる30kmでは、給水や給食で止まる時間も持ち時間から引かれます。2026年のコースガイドには、復路に2か所、給食(柚子まんじゅうと焼き芋羊羹)の表示がありました。止まらずに糖質を入れたい人は、ポケットに入るジェルを1〜2本持ち、12月か1月の長い練習で何kmで取るかを試しておきます。1袋40gで炭水化物29gと、少ない量で糖質がとれるタイプです。

炭水化物の量やカフェインの有無を並べて比べたいときは「エナジージェルおすすめランキング」に、レース用と練習用の分け方まで載せてあります。

まとめ

  • 青梅マラソン2027は2027年2月21日(日)。30kmは11:30号砲、10kmは9:30号砲で、ゴールは住友金属鉱山アリーナ青梅
  • 2027年の関門表は未発表。2026年の関門表では15km 125分・20.6km 165分・25km 200分・30km 240分(号砲から)
  • 累計の平均は15kmだけ8分20秒/kmで、残りは8分00秒/km。15→20.6kmの区間は7分08秒/kmが要る
  • スタートロスが約1分を超えると20.6km関門がいちばん厳しく、全関門に届く均等ペースはロス5分で7分46秒/km、ロス10分で7分31秒/km
  • 復路の約20km地点に急な上りがあり、その先に20.6km関門がある

練習の目標ペースは、制限の8分00秒/kmではなく、自分のロスを引いた均等ペースに置いてください。ロスが読めないうちは5分と見込んで、7分46秒/kmを目安にします。今週やることを1つに絞るなら、上り坂を含むコースで7分46秒/km前後を何km続けられるかを測ることです。15km続けられれば往路の組み立ては固まり、10kmできつければ12月は同じペースで動く距離を伸ばすところから始めます。2027年の大会要項が出たら、関門の時刻が2026年と同じかを確かめ、上の表を自分のロスで計算し直します。同じ2月21日に九州で開かれる6時間のフルで、前半の関門にどう追われるかは「北九州マラソン2027」で読めます。

ご注意: 開催日・スタート時刻・定員・参加費は、2026年11月4日時点の主催者の発表(報知新聞社の8月15日のリリース)とローソンDO!スポーツのエントリーFAQにもとづいています。関門の場所と閉鎖時刻、ビブスの交付、コースの高低差は2026年大会(第58回)の大会要項の値で、2027年の値は大会要項や参加案内が出たら必ず確認してください。スタートロスは公表されていないので、ペースはこちらで計算した目安です。心臓や血圧に持病のある方、膝や足首に痛みが残っている方は、練習量を増やす前に医師に相談してください。レース中に胸の痛み、強いめまい、いつもと違う息苦しさが出たら、関門の時刻に関係なくすぐに止まってください。

よくある質問(FAQ)

青梅マラソン30kmの制限4時間は、1kmあたり何分で走れば関門に間に合いますか?
2026年大会の関門表で計算すると、号砲と同時にスタートラインを越えた人は8分00秒/kmの均等で全関門にぎりぎり届きます。ただし20.6kmの余白は12秒、25kmとゴールは0秒です。スタートロスが5分あれば均等ペースは7分46秒/km、10分なら7分31秒/kmが要り、どちらも20.6km関門で決まります。
青梅マラソンでいちばん厳しい関門はどこですか?
スタートロスが約1分を超える人にとっては、20.6kmの軍畑大橋の関門です(2026年大会は14:15閉鎖)。15kmの関門は号砲から125分で累計8分20秒/kmと緩く見えますが、その先の5.6kmに40分しかなく、15kmを閉鎖ちょうどで通ると7分08秒/kmが要ります。公式のコースガイドは、この区間の約20km地点を「復路の難所、急な登り坂」としています。
東京マラソン2027の練習として青梅マラソンの30kmを走ってもいいですか?
青梅は東京の14日前で、日程としては長い練習の最後に置ける位置です。ただし関門が求めるペースが違い、東京の最後尾ブロックが目安にする8分40秒/kmでは、青梅の15km関門に号砲から130分で着いて5分遅れます。8分台で東京を走る予定の人には、青梅は練習扱いにできるほど関門が緩い大会ではありません。