ジュラシック木澤とは?49歳で初の日本一、20年連続ファイナリスト|引退後に主宰するジュラシックカップ2026は10月17・18日に川越
ジュラシック木澤は、名古屋のボディビルダー・木澤大祐(きざわ だいすけ、1975年生まれ)の愛称です。JBBFの日本選手権で20年続けて決勝に残りながら、2007年と2019年は4位、2021年は2位で頂点に届かず、引退を決めて臨んだ2024年に49歳で初めて優勝しました。
その舞台から降りたいま、本業はジム「ジュラシックアカデミー」の運営と、ドーピング検査を掲げる賞金大会「JURASSIC CUP」の主宰です。2026年10月11日の日本選手権に彼は出ません。今年の木澤に会える場所は、その6日後の10月17・18日、埼玉県川越市で開かれる JURASSIC CUP 2026 WORLD GRAND PRIX になります。
- 日本選手権は20年連続ファイナリスト。2007年4位、2019年4位、2021年2位を経て、2024年に49歳で初優勝(モストマスキュラー賞も受賞)
- 優勝した2024年限りで日本選手権から引退。2026年の日本選手権には出ない
- 2023年から合戸孝二と JURASSIC CUP を主宰。2025年は賞金総額680万円、グランドクラス優勝は300万円
- 2026年の締めくくり WORLD GRAND PRIX は10月17・18日、ウェスタ川越。オープンやクラシックフィジークは競技経験を問わない
今年の日本選手権そのものの日程・チケット・出場資格は「日本ボディビル選手権2026|10月11日メイシアター」にまとめてあります。
ジュラシック木澤のプロフィール|名古屋出身・身長170cm、ジムの代表
基本情報は Wikipedia 日本語版の記載を、競技の節目は大会の報道と JURASSIC CUP 公式サイトの紹介で突き合わせました(2026年10月3日確認)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | 木澤大祐(愛称はジュラシック木澤) |
| 生年月日 | 1975年1月9日 |
| 出身 | 愛知県名古屋市 |
| 身長 | 170cm |
| 現在の立場 | ジム「ジュラシックアカデミー」代表/JURASSIC CUP 主宰 |
| 国内の頂点 | 2024年 日本男子ボディビル選手権 優勝(49歳) |
| YouTube | チャンネル名「ジュラシック木澤」。登録者数は2025年11月3日時点で12.2万人(Wikipedia記載) |
競技人生は、恵まれた環境で始まったわけではありません。Wikipedia が出典に挙げる fitnesslove の記事によると、高校在学中の16歳でトレーニングを始め、18歳でコンテストに出始めています。26歳でジムを起業したものの経営はうまくいかず、運送会社に勤めながらトレーニングを続けた時期がありました。日本選手権で決勝に残り続けた20年の大半は、働きながらの挑戦だったことになります。2024年には著書『ジュラシック木澤式 超筋肥大トレーニング』(ベースボール・マガジン社)も出しています。
日本選手権の戦績は4位、4位、準優勝、そして2024年の優勝
本人は優勝後、「18歳で競技を始め、29歳で初めて日本選手権に出て、今年で20年連続挑戦しました。負け続けたからこそ、今の自分がある」と話しています(THE ANSWER)。報道によって「20度目の挑戦」と「20年連続ファイナリスト」の2通りの書き方がありますが、fitnesslove の全結果記事も JURASSIC CUP 公式サイトも「20年連続(20回連続)ファイナリスト」と書いており、毎年決勝の12人に残り続けたという意味です。
| 年 | 大会 | 結果 |
|---|---|---|
| 2001年 | 東海ボディビル選手権 | 優勝 |
| 2004年 | ジャパンオープン選手権 | 優勝 |
| 2007年 | 日本選手権 | 4位 |
| 2014年・2015年 | 日本クラス別選手権 85kg級 | 2年連続優勝 |
| 2019年 | 日本選手権 | 4位 |
| 2021年 | 日本選手権 | 2位(準優勝) |
| 2024年10月6日 | 第70回 日本選手権(大阪・ビッグ・アイ) | 優勝、モストマスキュラー賞 |
地方大会とクラス別では勝っているのに、階級で分けない日本選手権だけは届かない。表を縦に読むと、その状態が10年以上続いていたことが分かります。85kg級を2年続けて勝った2014・2015年も、日本選手権では優勝に手が届いていません。
2024年の優勝は、引退を宣言して臨んだ大会でのものでした。fitnesslove の全結果記事は、この年の木澤を「20年連続でこの日本選手権のファイナリスト入りをしているベテラン」と紹介しています。筋量の大きさを評価するモストマスキュラー賞も同じ年に受けていて、最後の年に順位と筋量の両方で1番を取った形です。採点の見方や、ステージで何が比べられているのかは「ボディビル大会の見方・楽しみ方入門」に書いてあります。
2024年に木澤の下にいた選手たちのその後|4位は翌年の日本一、5位は300万円
49歳の優勝は、若い世代が強い時期に起きています。2024年に木澤のすぐ下にいた4人は、翌2025年にそろって次の結果を出しました。並べるとこうなります(fitnesslove の2024年・2025年日本選手権の全結果と、第3回ジュラシックカップの記事より。2026年10月3日確認)。
| 選手 | 2024年 日本選手権 | 2025年の結果 |
|---|---|---|
| 嶋田慶太 | 2位 | 日本選手権 3位 |
| 刈川啓志郎 | 3位 | 日本選手権 2位 |
| 扇谷開登 | 4位 | 日本選手権 優勝、ジュラシックカップ グランドクラス2位 |
| 寺山諒 | 5位 | 日本選手権 4位、ジュラシックカップ グランドクラス優勝(300万円) |
2025年の日本選手権(10月12日、東京・江戸川総合文化センター)を勝ったのは、前年4位の扇谷開登です。木澤が抜けた年に、前年4位だった選手が繰り上がった、という読み方ができます。
面白いのは、その1週間後の10月19日に開かれた第3回ジュラシックカップで順位が入れ替わったことです。グランドクラスを勝ったのは日本選手権で4位だった寺山諒で、2位が日本一になったばかりの扇谷開登でした。3位以下は喜納穂高、相樂翔、渡部史也と続きます。日本選手権の上位がそのまま木澤の大会に流れてきていて、審査する団体が変われば順位も変わる。主宰する側に回った木澤の大会は、すでに国内トップ層の2戦目として機能しています。
引退後の本業 JURASSIC CUP|2025年は賞金総額680万円、優勝300万円
JURASSIC CUP は、2023年から木澤が合戸孝二と2人で主宰しているボディビル大会です。合戸は日本選手権を3連覇した選手です。日本選手権の頂点を3度取った人と、20年かけて1度取った人が組んだ大会です。
2025年10月19日の第3回は、ウェスタ川越(1700人収容)で開かれ、賞金総額は680万円、グランドクラスの優勝賞金は300万円でした。主催側は将来的に賞金総額を1000万円まで増やす展望を語り、「ナチュラルボディビルの世界一を決める大会にしていく」と発表しています(fitnesslove「第3回ジュラシックカップ」)。
2026年は全国4大会の構成です(JURASSIC CUP 公式サイト、2026年10月3日確認)。
| 日程 | 大会 | 開催地 |
|---|---|---|
| 5月10日(終了) | ボディビル甲子園/狂竜杯 | 大阪(門真市民文化会館 ルミエールホール) |
| 7月12日(終了) | クラス別ボディビル/CHAMPIONS CUP | 静岡 |
| 8月23日(終了) | 1on1ボディビル/KING OF KINGS | 愛知 |
| 10月17・18日 | WORLD GRAND PRIX | 埼玉(ウェスタ川越) |
5月の大阪大会は35歳以下(1991年4月2日以降生まれ)を各都道府県から1人ずつ選ぶ形で、優勝賞金は100万円でした。この大会の1〜3位は、WORLD GRAND PRIX のオープンクラスかノービスに出られる、と公式の要項にあります。前の大会が次の大会の入口になる作りです。
WORLD GRAND PRIX 2026|17日はオープン・ノービス・クラシックフィジーク
10月の WORLD GRAND PRIX は2日間で、日ごとにカテゴリが分かれています。出場資格は公式の大会ページの記載どおりです(2026年10月3日確認)。
| 日程 | カテゴリ | 主な出場資格 |
|---|---|---|
| 10月17日(土) | オープンクラス | 競技経験は問わない |
| 10月17日(土) | ノービスクラス | 「JBBF初出場者」(他のコンテスト経験は可) |
| 10月17日(土) | クラシックフィジーク | 競技経験は問わない |
| 10月18日(日) | グランドクラス | 招待選手、オーディション合格者、前年度・当年度の各クラス優勝者など |
| 10月18日(日) | バトルオブボディビルディング | 競技経験は問わない |
| 10月18日(日) | ルーキークラス | 2006年4月2日以降生まれ(20歳以下) |
観る人にとって押さえどころは2日目です。300万円がかかっていたのは2025年のグランドクラスで、日本選手権の上位が集まったのもこのクラスでした。開場はどちらの日も10時15分、開演は17日が10時45分、18日が11時で、終演はともに16時10分の予定です。2026年の賞金額と観戦チケットの価格は、確認時点の大会ページには載っておらず、トップページからチケット販売ページへ案内されています。
出る側の手順は、公式LINEで「出場希望」と送り、フォームを入力して書類選考を受け、通ったら登録費を払う流れです。エントリー費は無料で、登録費3,000円を1年に1回払います。募集は5月末に始まっていたので、今年の WORLD GRAND PRIX に新しく申し込める時期かどうかは公式LINEで確かめてください。JBBFの選手登録をしている人は、他団体の大会に出られる範囲にJBBF側の決まりがあるので、「JBBFとは?選手登録は3種類」で協力団体の扱いを先に見ておくと安全です。
ウェスタ川越へのアクセス
2025年の第3回と同じ会場です。2日間とも開場は10時15分なので、グランドクラスを目当てにするなら18日の朝に着く計画で足ります。
「引退した」と「ナチュラル」の正体|木澤の大会でよく混ざる3つ
木澤について調べると、意味の近い言葉が混ざって伝わっている場面に何度か当たります。公式の要項と報道に書いてあることだけで、3つを分けておきます。
| よく見る言い方 | 実際の中身 |
|---|---|
| 「ジュラシック木澤は引退した」 | 退いたのは日本選手権への出場。ジム経営と JURASSIC CUP の主宰は続けている |
| 「JURASSIC CUP はナチュラルの大会」 | 主催者の判断でドーピングテストを行い、陽性なら順位と賞金を剥奪する、という規定で担保している |
| 「ジュラシックカップ」と「ジュラシックアカデミー」 | 前者は大会、後者は木澤が代表を務めるジム。別のもの |
引退したのは日本選手権であって、活動からではない
2024年の「引退」は、日本選手権の舞台から降りるという意味でした。優勝の年にはすでに2回目の JURASSIC CUP を主宰しており、翌2025年の第3回は賞金総額680万円でした。選手としてのゴールと、大会を運営する仕事は時期が重なっていて、引退で終わったのは前者だけです。
日本のトップ選手が国内の頂点のあとに取る道は、1つではありません。2019年の日本王者・横川尚隆は団体を移ってIFBBプロになり、オリンピアのステージに立ちました。その経緯は「横川尚隆とは?オリンピア212で初出場7位」にあります。木澤は海外のプロではなく、国内に賞金の出る舞台を作る側に回りました。同じ日本一でも、その後の進み方は正反対です。
「ナチュラル」は、検査と剥奪の規定で中身が決まる
WORLD GRAND PRIX の公式ページに書かれているのは、「主催者の判断によりドーピングテストを実施」すること、陽性なら「当該大会における順位の剥奪」と「賞金・副賞・称号等の剥奪」を行い、支払い済みの賞金は返還を求めることがある、という規定です。異議申し立ては「原則として受け付けない」とされています。
裏返すと、公式ページからは読み取れないこともあります。全員が検査を受けるのか、どの機関が何を検査するのかは書かれていません。JBBF の検査や、JBBF が毎年度の受講を必須にしているアンチドーピング講習と、この大会の検査がどう関係するのかも、確認した範囲の公式資料には記載がありませんでした。分かっているのは、JBBF の日本選手権の上位選手がこの大会にも出ていることと、ノービスクラスの資格が「JBBF初出場者」という JBBF 基準の言葉で書かれていることまでです。「ナチュラル」という言葉の中身は、検査をする権限と、陽性のときに賞金を取り戻す規定だと読むのが、公式の書き方にいちばん近い理解です。
大会とジムは名前が似ているだけで別物
検索で「ジュラシック」と打つと、大会の JURASSIC CUP と、木澤が代表を務めるジムのジュラシックアカデミーが並んで出てきます。大会の出場・観戦の窓口は JURASSIC CUP 公式サイトと公式LINEです。
まとめ
- ジュラシック木澤は名古屋のボディビルダー・木澤大祐。日本選手権に20年連続で決勝に残り、2024年に49歳で初優勝した
- 2024年に彼の下にいた扇谷開登は2025年の日本一、寺山諒は2025年のジュラシックカップで300万円を獲得
- 退いたのは日本選手権だけで、いまは合戸孝二と JURASSIC CUP を主宰している
- 2026年の WORLD GRAND PRIX は10月17・18日、ウェスタ川越。オープン・クラシックフィジーク・バトルオブボディビルディングは競技経験を問わない
今年の木澤に会いに行くなら、狙いは10月18日(日)です。グランドクラスとバトルオブボディビルディングが同じ日に組まれていて、2025年はこの日のグランドクラスに日本選手権の上位がそろいました。その前に、6日早い10月11日の日本選手権で今年の顔ぶれを見ておくと、川越で順位が入れ替わるかどうかまで楽しめます。日本選手権のチケットと会場の情報は「日本ボディビル選手権2026|10月11日メイシアター」に、日本人ボディビルダーが海外のプロで何を残してきたかは「山岸秀匡とは?オリンピア本戦の最高は2015年212の3位」にあります。
ご注意: JURASSIC CUP の賞金額・チケット価格・エントリーの受付状況は、2026年10月3日の確認時点で公式ページに載っていなかったものがあります。観戦や出場の前に、公式サイトと公式LINEで最新の案内を確かめてください。JBBFの選手登録をしている人が他団体の大会に出る場合は、JBBFの規定に触れないかを事務局に確認してから申し込んでください。
よくある質問(FAQ)
- ジュラシック木澤(木澤大祐)は何歳で日本選手権に優勝しましたか?
- 2024年10月6日、大阪・ビッグ・アイで開かれた第70回日本男子ボディビル選手権で、49歳で初優勝しました。1975年1月生まれで、本人は「29歳で初めて日本選手権に出て、今年で20年連続挑戦しました」と話しています。それまでの最高は2021年の2位で、優勝した年はモストマスキュラー賞も受けています。
- ジュラシック木澤は2026年の日本選手権に出ますか?
- 出ません。2024年の大会限りで日本選手権からの引退を表明しており、2025年の上位10人にも名前はありません。2026年10月に本人の姿が見られる場は、主宰するJURASSIC CUPのWORLD GRAND PRIX(10月17・18日、埼玉県川越市のウェスタ川越)です。
- JURASSIC CUPの賞金はいくらですか?
- 2025年10月の第3回は賞金総額680万円で、グランドクラスを勝った寺山諒選手が300万円を受け取りました。2026年は5月の大阪大会でボディビル甲子園の優勝に100万円が出ています。10月のWORLD GRAND PRIXの賞金額は、2026年10月3日の確認時点では公式の大会ページに載っていませんでした。