日本パワーリフティング協会(JPA)とは?全日本は標準記録を超えないと出られない|登録は年9,000円、2026年度の全国大会一覧

2026年10月2日 公開 / 2026年10月2日 更新
パワーリフティング大会のプラットフォームで、シングレット姿の選手がバーベルを担いでスクワットでしゃがみ込み、手前に3人の審判が座り、頭上に3つの判定ランプが並んでいる線画イラスト

日本パワーリフティング協会(JPA)は、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの3種目で競うパワーリフティングの国内統括団体です。1974年に国際パワーリフティング連盟(IPF)へ加盟していて、日本代表として世界選手権に出る道もこの団体の大会からつながっています。本部は兵庫県赤穂市にあります。

公認大会に出るには、まず年度ごとの選手登録が要ります。個人なら年9,000円で、4月から翌年3月までの1年間が有効期間です。ただし登録を済ませても、全日本選手権の申込みにはまだ進めません。全国大会には階級ごとに「出場標準記録」があって、決められた期間のうちに公認大会でその重さを挙げた人だけが申し込めるからです。2026年度の全日本クラシック(一般)なら、男子74kg級は3種目の合計で650kgが線になります。

つまり最初の1年は、登録して県大会やブロック大会に出て、そこで記録を作る年です。ルールや階級、大会当日の流れのほうを知りたいなら「パワーリフティングの大会に出るには?」に、3試技の進み方から検量、初出場の重量の選び方までまとめてあります。ここではその手前にある団体の仕組みと、全国大会に出るまでの条件を扱います。

JPAはIPF(国際)とアジアパワーリフティング連盟(APF)に加盟する公益社団法人。下に47都道府県協会と学生・高校・実業団の3連盟がぶら下がっています。

選手登録は個人9,000円・団体所属6,000円・大学生3,000円・中高生2,000円。4月〜翌3月の年度制で、返金はありません。

全国大会は登録だけでは出られず、期限内に公認大会で標準記録を超える必要があります。県大会から順に勝ち上がる仕組みではありません。

2026年度に残る全国大会は、10月の姫路(日本グランプリ)から2月の岡山(全日本ベンチ・エクイップ)までの4つです。

JPAはIPFに加盟する日本の統括団体|国際→アジア→全国→都道府県の4段

JPAの協会概要(2026年6月6日現在の版)によると、設立は1972年4月1日です。1974年11月にIPFへ加盟し、1994年に日本体育協会(現在の日本スポーツ協会)へ正加盟、2013年4月に公益社団法人になりました。同じ2013年にはJOCの承認団体にもなっています。定款が掲げる目的は「我が国におけるパワーリフティング競技を統括し、かつ、代表する団体として」普及と振興を図ることです。

国内のルールもIPFの競技規則を土台にしています。だから県大会で使う判定の基準と、世界選手権の基準は同じ系統の上にあります。組織の上下関係を並べると、次の4段になります。

段団体読者との関わり
国際国際パワーリフティング連盟(IPF)。本部ルクセンブルク、加盟126の国・地域競技規則と用具の公認品リストの大もと
アジアアジアパワーリフティング連盟(APF)。IPFのうちアジアの34の国・地域アジア選手権の主催
全国日本パワーリフティング協会(JPA)選手登録、全国大会の主催、標準記録の設定、代表選考
都道府県47都道府県協会と、学生・高校・実業団の3連盟登録先。県大会の開催、全国大会の主管

選手が登録する先は、この一番下の段です。住まい、勤務先や学校、通っているジムのある都道府県協会から選びます。大学や高校のパワーリフティング部に入っているなら、学生連盟か高校連盟が登録先になります。国スポ(旧国体)の公開競技を目指すなら、住まいか職場のある都道府県で登録しておくよう公式のよくある質問に書かれています。

都道府県協会の上には8つのブロック(北海道・東北、関東、東海、北信越、近畿、中国、四国、九州・沖縄)があり、ブロック選手権はおおよそ5月〜7月に各地で開かれます。協会概要の数字では、競技人口は約8,000人、登録団体は約360、公認審判員は約790人です。

同じ「とは」型でも、ボディビル側の統括団体JBBFは仕組みがかなり違います。JBBFは登録の区分によって出られる大会の範囲が決まりますが、JPAでは区分は値段の違いだけで、全国大会の入口は記録で決まります。JBBFの区分ごとの出場範囲は「JBBFとは?選手登録は3種類」に表でまとめてあります。

選手登録は4区分|個人9,000円・団体所属6,000円・大学生3,000円・中高生2,000円

登録はシクミネットという会員システムから行います。JPAの登録ページ(2026年10月2日確認)に出ている金額は次のとおりです。

区分年間登録費対象
個人選手9,000円登録された所属団体に在籍していない社会人
団体選手6,000円所属団体(登録ジム・クラブ・部活動など)に在籍する社会人
大学生(専門学校生を含む)3,000円所属の有無を問わず同額
中学生・高校生2,000円満14歳以上。所属の有無を問わず同額

ジムやクラブが所属団体として登録する費用は、これとは別に年10,000円です。通っているジムがJPAに団体登録していれば、社会人は6,000円の団体選手を選べます。ただし規程には、ジムを登録先にできるのは月1回以上そこを使っている実態がある場合に限る、という条件が付いています。

登録できるのは、日本国籍を持つ満14歳以上の人です。外国籍の場合は、日本に連続して1年以上、適法に住んでいることが条件になります。

年度の扱いには、読み落としやすい決まりが3つあります。

  • 有効期間は4月1日から翌年3月31日まで。シクミネットの画面では「2月末」と表示されますが、公式ページにはシステムの都合でそう出るだけで、規定上は3月末まで有効と書かれています
  • 新規登録は前年度の3月1日から受け付けていて、2月に登録すると有効期間は3月末までの2か月しかありません。3月1日以降に新規登録すれば新しい年度の登録として扱われ、翌年3月末まで使えます。年度末に出たい大会がなければ、3月1日の受付開始を待ってから登録したほうが損をしません
  • いったん払った登録費は、理由を問わず返金されません。二重登録もできません

更新は自動で、クレジットカード払いなら3月1日に引き落とされます。もう1つ、登録規程は2025年12月12日に改訂されていて、附則では2027年3月1日から施行となっています。附則だけでは何が変わるのかが分からないので、2027年度の登録の前には規程のPDFを開き直してください。

全日本に出る条件は「期限内に公認大会で標準記録」|県→ブロック→全日本の勝ち上がり制ではない

全国大会への道を「県大会で勝ってブロック大会へ、ブロック大会で勝って全日本へ」という階段で想像すると、JPAの仕組みとは少しずれます。JPAが出している「令和8年度 JPAが主催する全国規模の競技会における出場標準記録について」(2026年2月13日付)を読むと、条件は勝敗ではなく記録です。

  • 全国大会ごとに、性別・年齢区分・階級別の出場標準記録がある
  • 有効なのは、その全国大会の前年度の開催初日から、今年度の申込締切日までに出した記録
  • 記録を出す場所は、国内のJPA公認大会か、IPF・APFが主催する国際大会。県大会でも、都道府県が開く記録会でも、公認されていれば数えられる

県大会やブロック大会は、勝ち上がるための予選というより、標準記録を出しにいく場として使われます。順位が最下位でも、合計が標準を超えていれば全日本に申し込めます。

2026年度の標準記録の実例

数字の水準をつかむために、一般の部とマスターズの部から一部を抜き出しました。いずれも3種目の合計です。

大会と区分男子女子
全日本パワー クラシック部門・一般74kg級 650kg/83kg級 700kg63kg級 340kg
全日本パワー クラシックマスターズ・M1(40〜49歳)74kg級 490kg/83kg級 520kg63kg級 275kg
日本グランプリ クラシック・一般74kg級 520kg/83kg級 560kg63kg級 270kg
全日本ベンチ クラシック部門・一般(ベンチのみ)74kg級 180kg/83kg級 190kg63kg級 87.5kg

男子74kg級の一般で650kgは、たとえばスクワット230kg・ベンチ150kg・デッドリフト270kgといった配分になる重さです。JPAの技術委員会は、クラシックマスターズ部門の標準を「トータル約200人(男子130人、女子70人)を目安に設定」と書いています。全国大会は、出場人数の目安から逆算して標準を置いているということです。同じクラシックの一般でも、男子74kg級は全日本が650kg、日本グランプリが520kgで130kgの開きがあります。どの全国大会を狙うかで、届かせる重さがまるで変わります。

標準に届かなくても出られる推薦枠と、階級の縛り

標準記録に届かなくても全国大会に出られる道は、推薦枠だけです。全日本パワーと全日本ベンチの一般の部では、ブロック大会の優勝者のなかからブロック長が推薦し、技術委員会が認めた選手が、ブロックごとに男女合わせて3人まで出場できます(クラシック部門の場合)。全日本学生選手権の優勝者にも、男女合わせて3人の学連推薦枠があります。ただし推薦でも「B標準」は超えている必要があり、クラシックの一般では標準の97%(切り捨て)です。男子74kg級なら630kgになります。

階級にも縛りがあります。標準記録を出したときの階級と違う階級には出られません。例外は重いほうの階級の標準まで超えていた場合だけで、公式の例では「74kg級で83kg級の標準まで突破した選手は、66kg級には出られないが83kg級には出られる」とされています。減量して軽い階級で全日本に出たいなら、その軽い階級で一度記録を作っておく必要があります。

2026年度の全国大会一覧|残りは10月姫路・1月泉大津・2月鹿児島・2月岡山

JPAの「2026年度 国内における競技会対応一覧」(2026年2月25日現在の版)と、公式サイトの大会情報ページ(2026年10月2日確認)から、JPA主催の全国大会を並べました。すでに終わった大会から順に書いています。

日程大会会場
5月23〜24日(終了)全日本パワーリフティング選手権(男子・女子・ジュニア・サブジュニア・マスターズ、エクイップ部門)東京都・品川 ザ・グランドホール
7月18〜20日(終了)全日本パワーリフティング選手権 第31回マスターズ,クラシック部門石川県金沢市・石川総合スポーツセンター
9月26〜27日(終了)国民スポーツ大会 公開競技青森県南津軽郡・スポーツプラザ藤崎
10月24〜25日第5回日本グランプリ兵庫県姫路市・アクリエひめじ
2027年1月23〜24日全日本ベンチプレス選手権 第28回クラシック部門大阪府泉大津市・泉大津総合体育館
2027年2月5〜7日全日本パワーリフティング選手権 第31回クラシック部門、第32回サブジュニア・ジュニア クラシック部門鹿児島県大島郡・清水公園総合体育館
2027年2月20〜21日全日本ベンチプレス選手権 第39回エクイップ部門岡山県岡山市・ジップアリーナ岡山

5月の品川大会の所在地は、2月の一覧PDFでは「東京都品川区」、公式サイトの大会情報では「東京都港区(品川 ザ・グランドホール)」と書かれていて、公式資料のなかで表記が割れています。会場名は同じです。

ベンチプレス1種目の全国大会は、1月のクラシック部門と2月のエクイップ部門の2つです。3種目より先にベンチだけで競技に出てみる人は多く、ジムでのベンチとの違い(胸での静止の合図や尻上げの扱い)は「ベンチプレス大会に出るには?」に、判定で落とされやすい点とあわせて書いてあります。

国際大会の代表選考にかかわるのは、日本グランプリと国スポ公開競技を除いた大会です。たとえば2月の鹿児島の全日本クラシックは、2027年の世界クラシックオープン選手権(6月頃)やアジアクラシック選手権(12月頃)の選考対象になっています。1月と2月の3大会は、2026年10月2日の時点で要項がまだ掲載されていません。申込期間や参加料が出たら、JPA公式の大会情報ページに載ります。

日本グランプリ(姫路)の申込はもう締め切られている

次に開かれる全国大会は、10月24〜25日の第5回日本グランプリです。パワーリフティングとベンチプレスの両方を、エクイップとクラシックの両部門で一度に行う大会で、定員はパワー300人・ベンチ300人でした。参加料は10,000円です。

第5回日本グランプリの開催要項によると、申込は9月1日の正午から9月30日の23時59分まででした。これから出場を申し込むことはできないので、今年は観戦か、来年度に向けた下見として考えることになります。出場資格には「過去に本大会及びJPA主催の全日本大会で優勝実績がない」という条件もあり、全日本などの優勝者は、優勝した大会と区分に応じて、一定の回数だけ出場できない決まりが別紙にあります。ずっと出られなくなるわけではありません。

会場のアクリエひめじは、要項の記載では兵庫県姫路市神屋町143-2にあります。要項は公共交通機関での来場を求めていて、有料駐車場には限りがあると書かれています。

アクリエひめじ(兵庫県姫路市神屋町143-2)

競技は3種目の合計|クラシックとエクイップは記録も大会も別

どの大会でも、行うのはスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目です。順番もこのとおりで、各種目3回の試技のうち成功した最高重量を足した合計で順位が決まります。ベンチプレス選手権はこのうち1種目だけを行います。

スクワット
スクワットのフォームと、主に効く部位(太もも・お尻・太もも裏)を示した図
効く部位 太ももお尻太もも裏
ベンチプレス
ベンチプレスのフォームと、主に効く部位(胸(大胸筋)・肩の前・二の腕(上腕三頭筋))を示した図
効く部位 胸(大胸筋)肩の前二の腕(上腕三頭筋)
デッドリフト
デッドリフトのフォームと、主に効く部位(背中・お尻・太もも裏)を示した図
効く部位 背中お尻太もも裏

全国大会の一覧を見ると、同じ「全日本パワーリフティング選手権」が5月と2月に分かれて開かれています。5月はエクイップ部門、2月はクラシック部門です。違いは身につけてよい用具にあります。

項目クラシック(ノーギア)エクイップ(フルギア)
着るものシングレット(サポートの無いつなぎ)スーパースーツ、ベンチシャツ
膝の用具ニースリーブ(ニーラップは使えない)ニーラップも使える
用具の役割関節の保護と体幹の固定まで生地の反発で挙上を補助する
日本記録クラシックの記録として別に管理エクイップの記録として別に管理

スーパースーツやベンチシャツは硬い生地でできていて、しゃがんだり下ろしたりするときに生地が引き伸ばされ、その反発が挙げる力を足します。だから同じ人でもエクイップのほうが重い記録になり、ルールブックでも「ノーギア競技の記録とフルギア競技の記録は分離する」とされています。標準記録も部門ごとに別の表があり、エクイップ大会で出した記録はクラシックの全国大会には使えません(逆に、クラシック大会でエクイップの標準を超えた場合は認められます)。代表選考の対象になる国際大会も、部門ごとに別の世界選手権が割り当てられています。記録の管理も、標準も、選考先も別なので、全国大会も部門ごとに別日程になっています。

ニーラップがエクイップに限られるのは、JPAが掲載しているIPFルールブックの和訳に「装備付き(Equipped)として指定された競技でのみ着用可能」とあるためです。ジムで普段どおりの格好で挙げている人が最初に向かうのは、クラシックの大会になります。

落とし穴:登録したのに全国大会に出られない4つのケース

全国大会の要項を読むと、選手登録以外の条件がいくつも並んでいます。2026年度の日本グランプリの申込資格をもとに、登録だけを済ませて申し込んだ人がつまずく4つのケースを整理しました。

ケース何が起きるか防ぎ方
登録が年度で切れている申込資格は「その年度のJPA選手登録済み」3月の自動更新で、カードの期限切れに注意
標準記録の期間・階級・部門がずれている古い記録、別の階級、別の部門の記録は使えない前年度の同大会の初日以降に、出たい階級と部門で記録を作る
ドーピング防止講習会を受けていない日本グランプリは2025年10月1日〜2026年9月30日の受講が条件JPAが毎月オンライン(Zoom)で開くWEB講習会を、出たい大会の受講期間内に受けておく
ラップやニースリーブがIPF公認品でない全国大会・ブロック大会では使えない買う前にIPFの公認品リストで型番を確かめる

登録と記録は「その年度」「その階級」で確かめる

1つ目は単純ですが、更新を自動に任せていると見落とします。登録は3月1日にクレジットカードで自動決済されるので、カードの期限が切れていると決済が通りません。規程では、期日までに登録費を払わない選手の登録は取り消せることになっています。5月の全日本のように年度の初めに開かれる大会は、新しい年度の登録が済んでいないと申し込めません。

2つ目は、記録は出しているのに使えないケースです。2025年度の大会で出した記録は、2026年度の同じ大会の申込には使えますが、使える期間は「前年度の同じ大会の初日から」と決まっています。さらに、前の章で触れた階級の縛りと、エクイップの記録はクラシックの全国大会に使えないという部門の縛りがあります。日本グランプリの要項は、申込を自動受付にしたうえで「受付完了は出場資格の承認を意味するものではない」と書き、事後の確認で不備が見つかれば出場できず、参加料も返金しないとしています。

アンチ・ドーピングは講習と申告書の2つがいる

3つ目は、競技の外にある条件です。JPAの全国大会は、日本アンチ・ドーピング規程に基づくドーピング・コントロールの対象大会です。日本グランプリでは数名をランダムに選んで検査を行うと要項に書かれていて、エントリーした時点で検査の対象になることに同意したものとみなされます。

申込みには、ドーピング防止講習会の受講に加えて「摂取医薬品・サプリメント申告書」の提出も求められています。何も飲んでいない人も、その旨を出す決まりです。市販のプロテインやサプリに、表示されていない禁止物質が混ざっていて陽性になる「うっかりドーピング」は、本人に悪気がなくても違反として扱われます。サプリを選ぶ段階で何を見ればいいかは「「うっかりドーピング」を防ぐプロテインの選び方」に、第三者認証が証明していることと証明していないことを分けて書いてあります。禁止物質の検索や、治療で薬を使う場合の手続き(TUE)は、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)のサイトで確かめられます。

IPF公認品が要るのはラップとニースリーブ。ベルトは規格を満たせば使える

4つ目は用具です。「公認大会ではベルトもリストラップもIPF公認品でないと使えない」と考えている人がいますが、JPAのルールブック(2026年4月14日改訂)の決まりはもう少し細かく分かれています。

  • ベルトは、国内の大会なら素材と寸法の規格(幅10cm以内・厚さ13mm以内、ループは1本など)を満たしていれば使えます。IPF公認品に限られるのは国際大会です
  • リストラップ、ニーラップ、ニースリーブは、全国大会とブロック大会ではIPF公認品しか使えません。県大会などの地方大会では、規格内なら公認品でなくても主管協会の判断で使えることがありますが、過去にIPFの公認を取り消された商品は使えません
  • シングレット(競技用のつなぎ)は、国内なら規格を満たせば使えます。フルギアのスーパースーツとベンチシャツは、全国大会とブロック大会でもIPF公認品に限られます

県大会では問題なく使えていたリストラップが、ブロック大会では使えないということがありえます。ブロック大会から先を目指すなら、手首と膝の用具だけは公認品を選んでおくのが手堅いです。

まとめ

  • JPAはIPFとAPFに加盟する公益社団法人で、選手は47都道府県協会か学生・高校・実業団の3連盟のどれかに登録する
  • 選手登録は個人9,000円・団体所属6,000円・大学生3,000円・中高生2,000円。4月〜翌3月の年度制で返金なし
  • 全国大会は登録だけでは出られない。期限内に公認大会で、出たい階級と部門の標準記録を超える必要がある
  • 2026年度に残る全国大会は姫路・泉大津・鹿児島・岡山の4つ。姫路の日本グランプリは9月30日に申込が締め切られた
  • 全国大会ではドーピング防止講習の受講とサプリの申告が要り、リストラップとニースリーブはIPF公認品に限られる

最初の一歩は、登録先の都道府県協会のサイトで、今年度にまだ残っている県大会や記録会を探すことです。そこで出た合計を、出たい全国大会の標準記録の表と見比べると、来年度に向けてあと何kg足りないかが分かります。パワーリフティングのほかにベンチプレス、ストロングマン、アームレスリング、握力の競技も見比べてから決めたい人は、「筋力系の競技5種と選び方」に、1種目か総合か、記録か対人かという軸で並べた比較があります。

ご注意: 登録費・標準記録・大会日程は2026年10月2日時点のJPA公式サイトと公式PDFの記載です。登録規程は2027年3月1日施行の改訂が予定されているほか、大会の日程や会場は社会情勢や体育館の抽選結果で変わることがあると公式の一覧にも書かれています。申込み前には必ず最新の要項を確認してください。高重量を扱う競技なので、心臓病の治療中の人や、1年以上健康診断を受けていない人は、大会に申し込む前にかかりつけの医師に相談してください。持病の薬を飲んでいる場合は、禁止物質に当たらないかを事前に確かめ、必要ならTUEの手続きをしてください。

よくある質問(FAQ)

日本パワーリフティング協会(JPA)の選手登録はいくらですか?
公式の登録ページ(2026年10月2日確認)では、個人選手9,000円、登録ジムなどに所属する団体選手6,000円、大学生(専門学校生を含む)3,000円、満14歳以上の中学生・高校生2,000円です。ジムやクラブが所属団体として登録する費用は別に10,000円かかります。登録は4月から翌年3月までの年度制で、払った登録費は理由を問わず返金されません。
JPAに登録すれば全日本選手権に出られますか?
登録だけでは出られません。全国大会には性別・年齢区分・階級ごとの出場標準記録があり、前年度の同じ大会の初日から申込締切日までに、国内のJPA公認大会などでその記録以上を出している必要があります。2026年度の全日本クラシック(一般)なら男子74kg級は合計650kg、女子63kg級は340kgです。例外はブロック大会優勝者の推薦枠などで、それでも標準の97%(B標準)は必要です。
2026年度にこれから開かれるJPAの全国大会はどれですか?
2026年10月2日時点で残っているのは4大会です。10月24〜25日の第5回日本グランプリ(姫路市・アクリエひめじ)、2027年1月23〜24日の全日本ベンチプレス選手権クラシック部門(泉大津市)、2月5〜7日の全日本パワーリフティング選手権クラシック部門(鹿児島県大島郡)、2月20〜21日の全日本ベンチプレス選手権エクイップ部門(岡山市)です。日本グランプリの申込は9月30日で締め切られています。
JPAの全国大会ではベルトもIPF公認品でないといけませんか?
ベルトは国内なら規格(幅10cm以内・厚さ13mm以内など)を満たしていれば使えます。IPF公認品に限られるのは、全国大会とブロック大会でのリストラップ・ニーラップ・ニースリーブ、フルギアのスーパースーツとベンチシャツです。県大会などの地方大会では、規格内ならIPF公認品でなくても主管協会の判断で使えることがあります。