ここまでは体を床に預ける前提で書きましたが、宅トレのマットにはもう一つ役割があります。ダンベルやバーベルを下ろす場所を作ることです。求めるものが違うので、同じ1枚で兼ねようとすると両方が中途半端になります。先に線を引いておくと、
器具の土台としての防振はジョイントマットや専用フロアマットの仕事で、ヨガマットが担えるのは
床の傷と汗の保護、それに軽い振動の軽減までです。「
マンションで使える筋トレ器具の選び方」が「器具の土台としてではなく、床でやる自重種目用と割り切るのが正解です」と書いているのと同じ線で、このページもそこから先は勧めません。まず
重りを扱うとき、自分の足元にマットを敷かないでください。厚いマットの上に立つと足が沈み、左右に傾きます。デッドリフトやスクワットのように床を押して立つ種目では、この沈みがそのまま姿勢の崩れになります。敷くのは足元ではなく、
重りが着地する場所です。次にサイズです。標準の180×60cmは体1人ぶんの寸法なので、バーベルのシャフトは端がはみ出しますし、ダンベルを左右に置くと幅が足りません。器具の下に敷く目的なら厚みより先に面積で選ぶことになり、今回のラインナップでは200×90cmの8位と200×130cmの13位がこの用途に当たります。最後に、ヨガマットの表面は体が当たっても痛くないように柔らかく作られているので、
器具の脚や角は食い込んで跡が残ります。重い器具を置きっぱなしにするなら、マットの上にさらに板やジョイントマットを重ねて荷重を散らすほうが長持ちします。